WiiUのホラーゲームを名作からマイナーゲームまで一挙紹介!2画面がもたらす極上の恐怖

wiiUでホラーゲームをプレイ ゲーム

今回は、任天堂から発売された据え置き型ゲーム機「Wii U」で遊べるおすすめのホラーゲームをご紹介します。

Wii Uといえば、テレビ画面と手元の「Wii U GamePad」という2つの画面を同時に使うシステムが大きな特徴ですよね。実は、この独自のシステム、ホラーゲームとの相性が抜群なんです!

ホラーゲームの恐怖って、「未知への警戒」や「無防備な状態」から来ることが多いのですが、Wii U GamePadはプレイヤーの視線をテレビ画面から強制的に手元へと誘導します。手元でマップを確認したり、アイテムを整理したりするわずか数秒の間に、テレビ画面の向こう側で何かが忍び寄ってくるかもしれない…という心理的な圧迫感は、Wii Uならではの体験です。

この記事では、有名なタイトルから、リストには無かったけれどぜひおすすめしたいインディーホラーの名作まで、発売年代順にたっぷり魅力をご紹介していきます。

それでは、さっそく見ていきましょう!

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2012年

2012年はWii Uの本体発売イヤーであり、ホラーゲームにおいても新ハードの目玉機能である「Wii U GamePad」の可能性を最大限に提示した年でした。テレビ画面と手元の画面を切り替える視線移動が生み出す、これまでにない新しいプレイスタイルと恐怖のメカニクスが確立されました。

ZombiU(ゾンビU)

ZombiU WiiU
発売日配信形態ジャンル
2012年12月8日パッケージ / DLサバイバルホラー

Wii Uのローンチタイトルとして本体と同時に発売された本作は、GamePadの機能を最も野心的かつ効果的にホラーへと昇華させた、プラットフォームを代表するサバイバルホラーの傑作です。舞台は、恐ろしいゾンビパンデミックによって完全に崩壊し、死の街と化したイギリスの首都ロンドンです。プレイヤーは名もなき一般市民の生存者の一人となり、地下鉄の駅に設けられた安全地帯(セーフハウス)を拠点としながら、過酷な都市探索と物資収集に挑むことになります。

本作の最大の特徴であり、他のゾンビゲームと一線を画す魅力は、Wii U GamePadを生存者の命綱である万能ツール「プレッパーパッド」に完全に見立てたシステム設計にあります。プレイヤーは、リュックサックの中身(インベントリ)の整理、周辺のマップ確認、暗闇に潜むゾンビをあぶり出すソナー探索、さらには電子錠のピッキング作業に至るまで、生存に不可欠なあらゆる行動をGamePad上のタッチパネル操作で行わなければなりません。

ここで極めて重要な恐怖のメカニクスとなるのが、GamePadに目を落として作業をしている間も、テレビ画面上のゲーム内時間は一切停止しないというリアルタイム性です。視線をテレビから手元に移してアイテムを探している無防備な数秒間に、暗がりから感染者がうめき声を上げて突進してくる可能性があるため、プレイヤーは常に背後を気にしながら極限の緊張状態を強いられます。

さらに、本作の絶望感を決定づけているのが「パーマデス(恒久的な死)」という容赦のないシステムです。探索中にプレイヤーキャラクターがゾンビに噛まれて死亡した場合、ゲームオーバーとなってチェックポイントからやり直すのではなく、そのキャラクターはゾンビ化してしまい、プレイヤーは全く別の新たな生存者としてセーフハウスから再スタートを切ることになります。これまで苦労して集めた強力な銃器や回復アイテムを取り戻すためには、かつての自分であったゾンビが徘徊する危険地帯へと再び赴き、自らの手でかつての自分を倒して物資を回収しなければなりません。意図的な不便さを「リアルな焦り」へと変換した、サバイバルホラーの歴史に残る名作です。

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2013年

2013年は、他機種や携帯機で人気を博した名作タイトルが、Wii U向けにHD化・最適化されて登場した年です。GamePadにUI(ユーザーインターフェース)を集約させることで、テレビの大画面から不要な情報を排除し、映画さながらの没入感でホラー体験を楽しめる洗練された環境が整えられました。

バイオハザード リベレーションズ アンベールド エディション

バイオハザード リベレーションズ アンベールド エディション wiiU
発売日配信形態ジャンル
2013年5月23日パッケージ / DLサバイバルホラー

本作は、アクション路線へと大きく舵を切っていた当時のシリーズ本編において、初期の『バイオハザード』が持っていた「原点回帰の恐怖」を見事に再構築したことでファンから絶大な支持を得たタイトルの据え置き機向けHDリマスター版です。物語は、地中海をあてもなく漂流する豪華客船「クイーン・ゼノビア」という、逃げ場のない閉鎖空間を主舞台に展開します。船内の至る所に血痕が残り、薄暗い廊下の奥から不気味な異形の怪物「ウーズ」が這いずってくる音だけが響く環境は、プレイヤーの孤独感と恐怖心を静かに煽ります。弾薬や回復アイテムの配置が非常にシビアであり、すべての敵を倒すのではなく、時には逃げる選択を迫られる厳格なリソース管理は、古典的なサバイバルホラーの文脈を色濃く反映しています。

本作の物語は、海外のサスペンスドラマを彷彿とさせる緻密なエピソード形式で進行する手法が採用されています。各チャプターの冒頭には「これまでのバイオハザード リベレーションズは…」というあらすじのダイジェスト映像が挿入されるため、プレイヤーは複数の視点で交錯する濃密なストーリーに深く没入しやすくなっています。

Wii U版ならではの特筆すべき魅力として、GamePadの画面を活用した直感的なユーザーインターフェースと、テレビ画面の映画的な没入感の両立が挙げられます。テレビ画面上には体力ゲージや残弾数、ミニマップなどの情報を一切表示させず、それらのUIをすべて手元のGamePad側に集約することが可能です。これにより、プレイヤーは画面上の不純物を排除した状態で、クイーン・ゼノビアの恐ろしい世界観にどっぷりと浸ることができます。

さらに、本編で展開される重厚なホラー体験とは完全に対照的な、アクションとハック&スラッシュ要素に特化した「レイドモード」が収録されている点も、本作が長く愛される大きな理由です。このモードでは、敵を倒してレベルを上げ、より強力な武器やレアなパーツを収集してキャラクターを育成していくという、ハクスラゲーム特有の中毒性を持っています。Wii Uのネットワーク機能を活用したオンライン協力プレイにも対応しており、恐怖と爽快感という二つの側面を完璧なバランスで融合させた、シリーズ屈指の完成度を誇る作品です。

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2014年

2014年は、Wii Uにおけるホラーゲームが大きな多様性を見せた豊作の年です。海外発の重厚なインディーホラーが配信されたほか、GamePadを「カメラ」に見立てるという直感的なアイデアで和風ホラーの最高峰が誕生するなど、ジャンルの幅が大きく広がりました。

ローン・サバイバー(Lone Survivor)

ローン・サバイバー(Lone Survivor)
発売日配信形態ジャンル
2014年9月2日DL専用2Dサバイバルホラー

本作は、個人開発のインディーゲームでありながら、プレイヤーの精神を激しく揺さぶる重厚なサイコロジカルホラー体験を実現した特異な作品です。ビジュアルはあえて16ビット時代を思わせるレトロな2Dドット絵で描かれていますが、そこで展開される物語とシステムは極めて現代的かつ陰鬱です。正体不明の疫病によって人々が肉塊のような怪物と化した終末世界で、古びたマンションの一室に引きこもっていた「名もなき主人公」が、底を突きかけた食料と崩壊していく精神状態の境界で、外界への脱出を試みるという孤独な物語が描かれます。

本作の最大の魅力であり、恐ろしい特徴は、主人公の「精神状態(正気度)」がゲームプレイや物語の進行に直接的かつ致命的な影響を与えるという複雑な内部パラメーターの存在です。プレイヤーはマンション内を徘徊する怪物を拳銃で撃ち殺すこともできますが、弾薬は極めて希少であるため、生肉を囮にして物陰に隠れてやり過ごすというステルス行動が基本となります。さらに、生存するためには定期的に食事を摂り、睡眠をとらなければなりません。

しかし、空腹を満たすためにコンロでまともな食事を調理するのか、それとも手っ取り早く怪しげな錠剤を飲み込んで幻覚を見ながら無理やり眠りにつくのかといった、日々の微細な選択が主人公の精神状態を左右し、最終的なゲームの結末を大きく分岐させます。

緻密に描き込まれたドット絵だからこそ、暗がりに潜む怪物の正体や、突如として画面にフラッシュバックする不条理な映像の真意をプレイヤー自身の想像力で補完しなければならず、それがかえってじわじわとした心理的圧迫感をもたらします。現実と幻覚の区別がつかなくなっていく恐怖は、「サイレントヒル」シリーズなどの名作サイコロジカルホラーから強い影響を受けており、2Dアクションアドベンチャーという形式において恐怖表現の限界を押し広げた芸術的な一作として評価されています。

零 ~濡鴉ノ巫女~

零 ~濡鴉ノ巫女~ wiiU
発売日配信形態ジャンル
2014年9月27日パッケージ / DL和風ホラーアドベンチャー

日本固有の土着信仰や廃屋、そして怨念をテーマにした和風ホラーゲームの金字塔「零(ゼロ)」シリーズのWii U向け完全新作です。本作は、自ら命を絶とうとする者が後を絶たない死の山「日上山(ひかみやま)」を舞台に、水にまつわる恐ろしくも美しい伝承と、複数人の主人公たちの運命が交錯する群像劇として描かれています。夕暮れの廃旅館、不気味な日本人形が並ぶ祠、そして鬱蒼とした森の中など、日本人が本能的に恐怖を感じる湿度に満ちたロケーションが、Wii Uの高いグラフィック性能によって極めてリアルに表現されています。

本作がWii Uにおけるホラーゲームの最高峰と評され、ファンから熱烈な支持を受けた最大の理由は、Wii U GamePadをゲーム内の除霊カメラ「射影機(しゃえいき)」に完全に見立てた、極めて没入感の高い秀逸な操作システムにあります。怨霊との戦闘時、プレイヤーは実際に手元のGamePadを両手でしっかりと持ち、テレビ画面に向かって構え、内蔵されたジャイロセンサーを利用して自身の身体ごと視点を動かしながら、迫りくる怨霊をファインダーの枠内に収めてシャッターを切ります。

GamePadを縦に構えて狭い隙間にいる霊を撮影したり、斜めに傾けることで複数の怨霊の弱点を一度に捉えて大ダメージを与えたりと、フィジカルな操作感とゲーム内のアクションが完全にシンクロしています。これにより、プレイヤー自身が本当に心霊スポットで呪われたカメラを構えているかのような、圧倒的で直感的な臨場感を生み出しました。

さらに、本作独自のシステムとして「濡れメーター」というパラメーターが存在します。日上山には常に冷たい雨が降っており、雨に打たれたり、水辺を歩いたり、あるいは怨霊の攻撃を受けたりしてキャラクターの衣服や身体が濡れると、メーターが上昇していきます。体が濡れるほどに射影機の攻撃力が増加し、より多くの霊的エネルギーを吸収できるようになりますが、同時に怨霊を引き寄せやすくなり、遭遇率と受けるダメージが跳ね上がるという、ハイリスク・ハイリターンな状態に陥ります。水の冷たさと死の気配が画面の向こう側から直接伝わってくるかのような、和風ホラーの傑作です。

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2015年

2015年は、ダウンロード専用ソフトの拡充に伴い、海外のインディースタジオが手がける個性的で芸術的なホラータイトルが台頭した年です。民俗学やSFサイバーパンクといった独自の世界観と謎解きが融合し、直接的な暴力描写ではなくプレイヤーの精神にじわじわと訴えかける「サイコロジカルホラー」の名作が揃いました。

Year Walk 最後の啓示

Year Walk 最後の啓示 wiiU
発売日配信形態ジャンル
2015年11月13日DL専用2Dアドベンチャー / サイコロジカルホラー

スウェーデンを拠点とする独立系開発スタジオSimogoが制作した本作は、北欧の寒村に伝わる古い民間伝承「Årsgång(イヤーウォーク)」を題材にした、極めて特異で芸術的なホラーアドベンチャーゲームです。イヤーウォークとは、大晦日の夜に暗く冷たい森を歩き回り、精霊や超自然的な存在と対峙することで、翌年の未来の吉凶を占うという、危険を伴う不気味な儀式のことを指します。プレイヤーは19世紀のスウェーデンを舞台に、愛する女性の未来を知るため、そして自らの運命を切り開くために、雪深い森へと足を踏み入れます。

本作の魅力は、飛び出す絵本や切り絵細工を彷彿とさせる、独特の冷たさを持ったアートスタイルと、静寂を切り裂くような不気味な環境音にあります。直接的な残酷描写や、突然敵が飛び出してくるような安易なジャンプスケア(脅かし要素)に頼るのではなく、森の中に点在する奇妙なモニュメントや、異形の精霊たちが発する言葉の端々から、得体の知れない不安感がプレイヤーの心を静かに侵食していきます。ゲームプレイの主軸は、この森の構造と伝承の法則を解き明かす高度な謎解きに置かれています。

Wii U向けに最適化された「最後の啓示」バージョンでは、GamePadが単なるコントローラーの枠を超え、プレイヤーの手帳であり、民俗学の事典であり、そして謎解きのための万能ツールとして機能するように再設計されています。プレイヤーはテレビの大画面で不気味な森を探索しながら、手元のGamePad側でスウェーデンの伝承をまとめた事典を読み込み、遭遇した怪異の弱点や法則を学びます。そして、事典から得たヒントをもとに、GamePadのタッチパネルやジャイロセンサーを使ってパズルを解いていくという、二つの画面を使った非対称なゲームデザインが見事に活かされています。プレイヤー自身の直感的なひらめきと知的好奇心が恐怖と結びつく、静謐で知的、かつ深い余韻を残す秀作です。

マスターリブート

マスターリブート wiiU
発売日配信形態ジャンル
2015年12月16日DL専用SFホラーアドベンチャー

ウェールズの開発スタジオWales Interactiveが手がけた本作は、サイバーパンク的なSF要素と、人間の内面を抉るサイコロジカルホラーを融合させた、独自の世界観を持つ一人称視点のアドベンチャーゲームです。物語の舞台となるのは、人間の記憶や魂、生前の人格データをデジタル化してアップロードし、肉体が死を迎えた後もデータとして永遠に仮想空間で「生き続ける」ことができる巨大サーバー「ソウルクラウド」の内部です。永遠の安息の地であるはずのその場所で、プレイヤーは記憶を持たないまま目を覚まします。

しかし、プレイヤーが降り立ったソウルクラウドのネットワークは、原因不明の強力なコンピューターウイルスによって深刻なバグと侵食を受けており、不気味な廃墟や機能不全に陥った仮想空間へと変貌していました。プレイヤーは、自身の過去の記憶が具現化された奇妙な空間(薄暗い学校の教室、無人の病院、不気味な遊園地、墜落する飛行機の客室など)を一つずつ探索し、各ステージに仕掛けられたパズルを解き明かしていきます。探索を進めるうちに、なぜ完璧であったはずのシステムが崩壊したのか、そして自分自身が一体何者であり、どのような死を迎えたのかという、重く冷たい真実に迫っていくことになります。

本作の恐怖は、血みどろのスプラッター描写や、恐ろしいモンスターとの直接的な戦闘によるものではありません。見覚えのある日常的な風景でありながら、どこか非日常的で人間が不在であるという「リミナルスペース(境界空間)」特有の、背筋が寒くなるような精神的な不安感に起因しています。意図的にポリゴン数を抑え、ネオンカラーを基調とした少しレトロでシュールなグラフィックデザインが、デジタル空間特有の無機質な冷たさと、バグによって世界が崩壊していく不気味さを効果的に演出しています。死生観とデジタルテクノロジーの倫理を問うストーリーテリングが高く評価されている、異色のSFホラーです。

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2016年

2016年は、Wiiの大作タイトルが高解像度化され、Wii U向けに蘇った年です。ホラー専用のタイトルは少なかったものの、独自のアートスタイルや不気味な演出によって、プレイヤーに心理的な恐怖や孤独感を与えるダークファンタジーの傑作が登場しました。

ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス HD

ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス HD wiiU
発売日配信形態ジャンル
2016年3月10日パッケージ / DLアクションアドベンチャー

「ゼルダの伝説」シリーズの中でも特にダークでシリアスな世界観を持つ異色作のHDリマスター版です。純粋なホラーゲームではありませんが、光と影をテーマにした重厚なストーリーや、随所に散りばめられた不気味な演出は、ホラーゲーム好きの方にもぜひ体験していただきたい作品として今回ご紹介します。

プレイヤーは主人公リンクとなり、光の世界「ハイラル」と、闇に覆われた「影の世界(トワイライト)」という2つの世界を行き来しながら冒険を進めます。このゲームの最大の特徴は、リンクがトワイライトに足を踏み入れると「獣(オオカミ)」の姿に変身してしまう点です。人間形態での剣やアイテムを使った伝統的な謎解きアクションと、獣形態での鋭い感覚や機動力を活かした野生的なアクションという、2つのプレイスタイルを状況に応じて使い分ける楽しさがあります。

本作をダークな作品たらしめているのは、Wii Uの美しいグラフィックで描かれるリアルで退廃的なアートスタイルと、どこか孤独で寂しげな空気感です。影の世界の住人たちの不気味なデザインや、絶望に満ちたハイラルの住人たちの姿、そして時折挿入される恐怖を感じるようなサイケデリックなムービー演出は、他のシリーズ作品とは一線を画す心理的な圧迫感をもたらします。ただ怖いだけでなく、切なさや哀愁を感じさせる奥深いストーリーと、獣の姿でしか見えない真実を解き明かしていく没入感は、本作ならではの極上の体験です。

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2017年

2017年はWii Uのライフサイクルの末期にあたり、次世代機への移行が進む中で配信されたコアな年です。あえて初期の3Dゲームの不自由さを再現するなど、古典的なサバイバルホラーへの強いリスペクトと原点回帰を感じさせる挑戦的なタイトルが登場しました。

デッドハウス 再生

デッドハウス 再生 WiiU
発売日配信形態ジャンル
2017年5月31日DL専用サバイバルホラー

Wii Uのライフサイクルの末期に配信された本作は、1990年代に発売された初代『バイオハザード』などが築き上げた、初期の3Dサバイバルホラーの文脈とゲームデザインに対する強烈かつ愛に溢れたオマージュ作品です。監視カメラのような固定されたカメラアングルや、プレイヤーキャラクターが向いている方向を基準にして前進・後退を行ういわゆる「ラジコン操作(タンクコントロール)」を意図的に採用しており、現代の洗練されたゲームでは失われつつある「操作の不自由さが生み出す特有のパニックと恐怖」を見事に復刻させています。

本作が単なるレトロゲームの模倣にとどまらず、ユニークな恐怖体験を生み出している理由は、この古典的なサバイバルホラースタイルに、現代的な「ローグライク要素」を組み合わせている点にあります。プレイヤーは、恐ろしいウイルスに感染してしまった友人の命を救うため、ワクチンが隠されているという不気味な洋館の探索に挑みます。しかし、ゲームをプレイするたびに洋館の部屋の構造や通路の繋がり、アイテムの配置、そしてクリーチャーの出現場所が完全にランダムに自動生成されます。そのため、プレイヤーは事前にマップの構造を暗記することができず、常に未知の空間に足を踏み入れる恐怖と対峙し続けなければなりません。

さらに、友人が完全に変異してしまうまでの「30分以内」という非常に厳しいタイムリミットが設けられており、限られた時間の中で、極端に不足する弾薬や回復薬の残量を計算しながら、迅速かつ正確な探索と決断が求められます。戦闘や探索によって経験値を獲得し、キャラクターの移動速度やスタミナなどのステータスを強化する育成要素も存在しますが、一度でも敵にやられて死んでしまえば、すべてを失って最初からやり直しになるというシビアなゲームバランスが特徴です。グラフィックのテクスチャの粗さや、意図的に歪められたポリゴンの表現までもが当時の空気感を模倣しており、古典的ホラーゲームのメカニクスが持つ本質的な緊張感を再構築した野心的な一作です。

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実はWiiのホラーゲームも遊べるんです!

ここまでWii U向けに開発・配信された、二画面を活用した革新的なホラーゲームの数々をご紹介してきました。いかがでしたでしょうか?

Wii Uというハードをホラーゲーム好きに強くおすすめしたい最大の理由がもう一つあります。それは、Wii Uが前世代機である「Wii」のゲームソフトと完全な互換性を持っているという点です!本体のメニュー画面からWiiモードを起動するだけで、Wiiの黄金期を彩った数多くの名作ホラータイトルを現代のディスプレイでそのままプレイすることができるんです。

Wiiの時代は、Wiiリモコンを使った肉体的な動作を伴う「体感型ホラーゲーム」が数多く生み出された時期でもありました。例えば、直感的なエイム操作でアクションホラーとしての完成度を極限まで高めた『バイオハザード4 Wiiエディション』や、Wiiリモコンを懐中電灯に見立てて暗闇を進む『Silent Hill Shattered Memories』などは、Wiiのコントローラーだからこそ実現できた恐怖体験です。

さらに、日本のホラーゲーム市場においても、Wiiリモコンを携帯電話に見立ててスピーカーから幽霊の声が聞こえてくる『CALLING ~黒き着信~』や、呪われた家を探索する『恐怖体感 呪怨』、閉鎖された谷が舞台の『イケニエノヨル』など、個性豊かなホラー作品が次々と誕生しました。そしてもちろん、本作でも紹介した『零』シリーズの過去作である『零 ~月蝕の仮面~』や『零 ~眞紅の蝶~』といった傑作群もWiiタイトルとして楽しむことができます。

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さいごに

Wiiリモコンがもたらした「体感的な恐怖」から、Wii UのGamePadによる「心理的な恐怖」への進化。Wii Uを一台持っていれば、この2つの世代にわたる革新的なホラーゲームの歴史をたっぷりと体験することが可能です。

近年のリアルなグラフィックのホラーゲームも素晴らしいですが、ハードウェアのギミックと恐怖が絶妙に絡み合ったWii Uならではのホラー体験は、今遊んでも新鮮な驚きを与えてくれます。気になったタイトルがあれば、ぜひ皆さんも一度プレイして、極上の恐怖を味わってみてくださいね!

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