PS3のホラーゲームを名作からマイナーゲームまで完全紹介!HD画質がもたらした真の恐怖…

PS3でホラーゲームをプレイしている画像 ゲーム

みなさん、こんにちは!今回は、ホラーゲームファン必見の「プレイステーション3(PS3)ホラーゲーム大全」をお届けします!

PS3時代になると、グラフィックがHD画質へと進化して、恐怖の表現もグッとリアルになりましたよね。光と影の不気味な演出や、キャラクターの細かい表情の変化、そして生々しいクリーチャーの姿など、あの頃夢中になって遊んだタイトルたちに夜な夜な震え上がった人も多いのではないでしょうか?

この記事では、そんなPS3で発売されたホラーテイストたっぷりのゲーム作品を、発売された年代順にどどーんとご紹介します!王道のサバイバルホラーから、ちょっと変わったシステムの名作、さらには知る人ぞ知る隠れた傑作までしっかり網羅してみました。ぜひ、あなたの思い出のタイトルを探してみてくださいね!

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  1. 2007年
    1. FolksSoul -失われた伝承-
    2. 忌火起草
  2. 2008年
    1. ザ・ダークネス
    2. ダークセクター
    3. サイレン: ニュー トランスレーション
    4. ヴァンパイアレイン -アルタードスピーシーズ-
    5. デッドスペース
    6. アローン・イン・ザ・ダーク
    7. バイオショック
  3. 2009年
    1. Fallout 3(フォールアウト3)
    2. バイオハザード5
    3. フィアー2 プロジェクト オリジン
    4. SAW
  4. 2010年
    1. HEAVY RAIN -心の軋むとき-
    2. ダンテズ・インフェルノ ~神曲 地獄篇~
    3. バイオショック2
    4. レッドシーズプロファイル
    5. シンギュラリティ
    6. デッドライジング2
    7. スプラッターハウス
    8. うみねこのなく頃に ~魔女と推理の輪舞曲~
  5. 2011年
    1. キャサリン
    2. 龍が如く OF THE END
    3. アリス マッドネス リターンズ
    4. フィアー3
    5. バイオハザード リバイバルセレクション
    6. シャドウズ オブ ザ ダムド
    7. デッドライジング2 オフ・ザ・レコード
    8. デッドアイランド
    9. うみねこのなく頃に散 ~真実と幻想の夜想曲~
  6. 2012年
    1. ネバーデッド
    2. ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド:オーバーキル ディレクターズカット
    3. ザ・ダークネス II
    4. サイレントヒル HD エディション
    5. バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ
    6. ロリポップチェーンソー
    7. バイオハザード クロニクルズ HDセレクション
    8. バイオハザード6
    9. サイレントヒル ダウンプア
    10. ドゥーム3 BFGエディション
    11. CHAOS;HEAD NOAH
  7. 2013年
    1. バイオショック インフィニット
    2. バイオハザード リベレーションズ アンベールド エディション
    3. The Last of Us (ラスト・オブ・アス)
    4. デッドアイランド:リップタイド
    5. メトロ ラストライト
    6. ペインキラー ヘル・アンド・ダムネイション
    7. rain
    8. BEYOND: Two Souls
    9. お姉チャンバラZ〜カグラ〜 With NoNoNo!
    10. ウォーキング・デッド
  8. 2014年
    1. 影牢 〜ダークサイド プリンセス〜
    2. マーダード 魂の呼ぶ声
    3. 真 流行り神
    4. エイリアン アイソレーション
    5. サイコブレイク
    6. バイオハザード HDリマスター
  9. 2015年
    1. ひぐらしのなく頃に粋
    2. バイオハザード リベレーションズ2
    3. 影牢 〜もう1人のプリンセス〜
    4. CHAOS;CHILD
  10. 2016年
    1. バイオハザード0 HDリマスター
    2. ウォーキング・デッド シーズン2
    3. 真 流行り神2
  11. さいごに

2007年

FolksSoul -失われた伝承-

ソニー・インタラクティブエンタテインメント
発売日ジャンル
2007年6月21日アクションアドベンチャー

本作は、ケルト神話やヨーロッパの民間伝承をベースにした、独特のダークファンタジーとホラー要素を融合させたアクションアドベンチャーです。死後には生と地続きの「異界」が存在するという設定のもと、死者と出会える廃村「レムリック」を舞台に、エレンとキーツという二人の主人公の視点が交錯するミステリアスな物語が展開されます。

最大の魅力は、異形の妖精「フォークス」の魂をシックスアクスィス(6軸検出)コントローラーを使って文字通り「引き抜く」という直感的なアクションシステムです。100種類以上の不気味で魅力的なフォークスを使役することで、ただ敵を倒すだけでなく、異形の力を自らの身に宿すという背徳的なカタルシスを提供しています。生と死の境界を曖昧にする世界観は、プレイヤーに静かな死生観を問いかけ、単なる恐怖を超えた深い余韻を残す隠れた名作と言えるでしょう。

忌火起草

発売日ジャンル
2007年10月25日サウンドノベル

チュンソフトが培ってきたサウンドノベルの系譜を、PS3のハードスペックを用いて次世代の恐怖へと昇華させた意欲作です。従来のテキスト主体の表現から一歩踏み出し、実写の高解像度画像とリアルタイムのエフェクト処理、そしてドルビーデジタル5.1chサラウンドを駆使することで、極めて映画的な恐怖演出を実現しています。

謎の薬「ビジョン」と呪われた花「忌火起草」を巡る物語は、人間の根源的な狂気と土着的な呪いの恐ろしさを巧みに交差させています。特に、コントローラーの振動や突如として響き渡る立体音響は、プレイヤーの無意識下にある防衛本能を直接刺激します。視覚的なグロテスクさに頼るのではなく、テキストと環境音の相乗効果によってプレイヤーの想像力を極限まで増幅させる手法は、日本特有の「ジワジワと迫る恐怖」の完成形の一つを示しています。

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2008年

ザ・ダークネス

発売日ジャンル
2008年6月26日FPS

人気アメリカンコミックを原作とし、マフィアの抗争と超常的な悪魔の力が交錯する異色のホラーFPSです。主人公ジャッキーが宿す「ダークネス」と呼ばれる闇の力は、光を極端に嫌い、暗闇の中でこそ真の力を発揮するというシステムが秀逸です。

プレイヤーは自ら電灯を破壊して意図的に暗闇を作り出し、触手のようなデーモンアームで敵の心臓を抉り出すといった残虐かつ爽快なアクションを強いられます。この「闇を味方にする」という逆転の発想は、ホラーゲームにおいて忌避されるべき暗闇を、逆に安全地帯へと変容させる心理的な面白さを生み出しました。圧倒的な力を持つ一方で、自らの精神を蝕む闇の力に苦悩する主人公のドラマは重厚であり、暴力と悲哀が入り混じるゴシックホラーとしての魅力を放っています。

ダークセクター

発売日ジャンル
2008年7月10日TPS

冷戦時代の架空の旧ソ連国家を舞台に、謎の生物兵器に感染した主人公が、自らの肉体の変異と戦いながら進むSFサバイバルホラーTPSです。本作の特徴は、主人公の右腕が変異して生み出される「グレイヴ」と呼ばれる三刃のブーメラン型武器にあります。

グレイヴは遠隔操作が可能で、炎や電気などの環境要素を吸収して属性攻撃を行ったり、パズルを解いたりする独自のメカニクスを提供しています。感染が進むにつれて主人公がアーマースーツのような異形の姿へと変貌していく過程は、ボディ・ホラー的な恐怖を視覚的に表現しており、プレイヤーに「自分自身が怪物になりつつある」という不安感を与えます。モノトーンを基調とした退廃的なグラフィックと、次世代機ならではの洗練された戦闘システムが見事に融合した作品です。

サイレン: ニュー トランスレーション

ソニー・コンピュータエンタテインメント
発売日ジャンル
2008年7月24日サバイバルホラー

日本の土着信仰をテーマにした『SIREN』シリーズの魅力を、海外のテレビドラマのようなエピソード形式で再構築した傑作です。日本の閉鎖的な村に迷い込んだ外国人テレビクルーたちの視点を交えることで、西洋的な視点から見た「日本の得体の知れない恐怖」を客観的かつ生々しく描き出しています。

シリーズの代名詞である、敵(屍人)の視界を盗み見る「視界ジャック」システムは本作でも健在であり、画面分割を駆使した演出によって「見つかるかもしれない」という緊張感が極限まで高められています。PS3の処理能力を活かした生々しい屍人のモデリングや、雨の質感、不快な環境音は、プレイヤーに圧倒的な絶望感と無力感を与えます。ステルスと逃走を強要されるゲームデザインは、ホラーにおける「弱者の恐怖」を完璧に体現しています。

ヴァンパイアレイン -アルタードスピーシーズ-

発売日ジャンル
2008年8月21日ステルスアクション

圧倒的な身体能力を持つ吸血鬼「ナイトウォーカー」が潜む夜の街を舞台にした、極限のステルスアクションホラーです。本作の最大の特徴は、敵である吸血鬼がプレイヤーを遥かに凌駕する絶対的な力を持っている点にあります。

見つかればほぼ一撃で死に至るというシビアなバランス設定は、プレイヤーに「戦う恐怖」ではなく「隠れる恐怖」を徹底的に植え付けます。わずかな物音や影の動きにすら怯えながら、夜明けまでのタイムリミットの中で任務を遂行する緊張感は、他のアクションゲームとは一線を画しています。PS3版ではキャラクターモーションの一新やゲームバランスの調整が行われ、より洗練された恐怖体験が提供されており、「見つかれば終わり」というホラーゲームの原初的な恐怖をストイックに追求した作品と言えます。

デッドスペース

発売日ジャンル
2008年10月24日(海外)サバイバルホラー

日本国内では正式発売されなかったものの、PS3のホラーゲームを語る上で欠かせない宇宙を舞台にしたサバイバルホラーの金字塔です。巨大な採掘艦「石村」を舞台に、異形の怪物ネクロモーフとの孤独な死闘が描かれます。

本作の画期的な点は、HUD(体力や弾薬のUI)を画面上から完全に排除し、主人公のスーツの背中や武器のホログラムとして統合したことです。これにより、没入感が極限まで高められました。また、「頭を撃っても死なないため、四肢を切断して無力化する」という「戦略的部位破壊(ストラテジック・ディスメンバーメント)」のシステムは、パニック状態の中で冷静なエイムを要求されるという、全く新しい恐怖のパラダイムを構築しました。

アローン・イン・ザ・ダーク

発売日ジャンル
2008年12月25日サバイバルホラー

サバイバルホラーの始祖と称されるシリーズのリブート作であり、物理演算を利用した革新的なシステムが特徴です。セントラルパークを中心に突如発生した超常現象から生き延びるため、プレイヤーは周囲の環境を徹底的に利用しなければなりません。

インベントリ画面が主人公のジャケットの内ポケットとして視覚化されていたり、ダメージを受けると衣服に傷がつき、自ら包帯を巻いて止血するシステムなど、UIを排除した徹底的な没入感が追求されています。特に、火の延焼をリアルタイムでシミュレートした物理エンジンは画期的であり、木片に火をつけて武器にしたり、障害物を燃やして道を切り開くといったパズル要素と戦闘が見事に融合しています。システムが野心的すぎるゆえの粗さもあるものの、環境とインタラクトする生存体験のリアルさは高く評価されています。

バイオショック

発売日ジャンル
2008年12月25日FPS

1960年代の狂気に沈んだ海底都市「ラプチャー」を舞台にした、FPSとRPG要素を融合させた傑作です。遺伝子操作物質「アダム」によって特殊能力(プラスミド)を得られる一方で、その代償として正気を失った住人たち(スプライサー)が徘徊する閉鎖空間は、環境そのものが強烈な恐怖を放っています。

アールデコ調の美しい建築が崩壊し、水漏れと暗闇に包まれた空間を探索する緊張感は圧倒的です。また、幼い少女「リトルシスター」と彼女を守る巨大な防護服の怪物「ビッグダディ」の存在は、倫理観と生存本能を天秤にかける究極の選択をプレイヤーに迫ります。自由意志とは何かを問う哲学的なストーリーテリングと、環境を利用した戦略的な戦闘は、その後のゲーム業界におけるナラティブデザインの指標となりました。

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2009年

Fallout 3(フォールアウト3)

発売日ジャンル
2009年1月15日オープンワールドアクションRPG

核戦争から200年後のワシントンD.C.。地下シェルター「Vault 101」で育った主人公は、突如失踪した父を捜すため、放射能に汚染された危険な地表「キャピタル・ウェイストランド」へと旅立ちます。

最大の魅力は、「究極の自由度とV.A.T.S.によるシネマティックな戦闘」です。1950年代のレトロフューチャーな世界観の中、プレイヤーの選択が物語や世界の運命を左右します。暗闇の地下鉄でゾンビのような「フェラル・グール」の群れに襲われるなど、パニックホラー的なサバイバルの絶望感と興奮も味わえる不朽のオープンワールドRPGです。

バイオハザード5

発売日ジャンル
2009年3月5日サバイバルホラーアクション

アフリカの灼熱の太陽の下という、従来の「暗闇の恐怖」とは対極にある「明るい場所での恐怖」に挑戦した金字塔的タイトルです。強烈な明暗差を利用したHDR(ハイダイナミックレンジ)レンダリングにより、明るい屋外から暗い屋内へ入った際の「目が慣れるまでの見えない恐怖」を見事に表現しています。

また、シリーズ初となる本格的なCo-op(協力プレイ)システムを導入し、パートナーとの連携が生存の絶対条件となるデザインを確立しました。圧倒的な数の寄生体「マジニ」が押し寄せる絶望的な状況下で、限られた弾薬を分かち合い、互いの背中を守り合う緊張感は、サバイバルホラーに新たなアクションの方向性を提示しました。のちに発売されたオルタナティブエディションでは、追加エピソードを通じてより深い心理的恐怖も補完されています。

フィアー2 プロジェクト オリジン

発売日ジャンル
2009年8月27日FPS

超能力と最新の軍事技術が激突するFPSアクションに、ジャパニーズホラー特有の心理的恐怖を融合させたシリーズの第2作です。前作で描かれた大爆発の直前から物語が始まり、廃墟と化した都市や不気味な小学校を舞台に、赤い服を着た強大な超能力を持つ少女「アルマ」の幻影に苦しめられます。

本作の戦闘は、スローモーション能力を利用して敵の銃弾を避けながら戦う爽快なアクションが魅力ですが、その高揚感を突解として断ち切るように、不条理なポルターガイスト現象や精神世界への引き込みが発生します。圧倒的な武力を持ってしても決して倒すことのできない「超常的な怨念」に対する無力感が、戦場で兵士が抱くストレスと見事にシンクロしており、欧米のFPS市場において異彩を放つホラー体験を構築しています。

SAW

発売日ジャンル
2009年10月6日(北米)サバイバルホラー

映画『ソウ』の世界観を完全再現し、ジグソウの仕掛ける死のゲームからの脱出を図るサイコロジカルホラーです。廃墟となった巨大な精神病院を舞台に、プレイヤーは自らの肉体を傷つけることを強要される数々の残酷なトラップ(パズル)に挑まなければなりません。

本作の恐怖は、モンスターに襲われることではなく、時間制限の中で「痛みを伴う決断」を迫られるという精神的なプレッシャーにあります。例えば、鍵を取り出すために毒薬で満たされた注射器の山に腕を突っ込んだり、自らの眼球の裏に隠されたヒントを探したりといった、生理的な嫌悪感を伴うアクションが連続します。他者の命を犠牲にしてでも生き残るかという道徳的な葛藤が、ゲームというインタラクティブなメディアを通じて鋭くプレイヤーに突きつけられます。

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2010年

HEAVY RAIN -心の軋むとき-

発売日ジャンル
2010年2月18日アドベンチャー

連続誘拐殺人鬼「折り紙殺人鬼」を巡る、4人の主人公の視点で描かれるインタラクティブ・スリラーです。厳密にはサバイバルホラーではありませんが、愛する者を救うために狂気的な試練に挑む父親の姿や、極限状態での道徳的な葛藤は、サイコロジカルホラーに匹敵する精神的重圧をプレイヤーに与えます。

QTE(クイックタイムイベント)を単なるアクションの補助としてではなく、キャラクターの感情の揺れや焦燥感を表現するためのデバイスとして昇華させている点が画期的です。プレイヤーの選択や失敗によって主人公が死亡してもゲームオーバーにはならず、そのまま物語が分岐して進行していくシステムは、「自分の決断が取り返しのつかない悲劇を招くかもしれない」という現実的な恐怖を常に突きつけてきます。

ダンテズ・インフェルノ ~神曲 地獄篇~

発売日ジャンル
2010年2月18日アクション

ダンテ・アリギエーリの古典文学『神曲』をベースに、最愛の女性ベアトリーチェを救うため、暗殺者ダンテが九つの層からなる地獄を巡るダークアクションゲームです。本作の恐怖は、キリスト教的な原罪と罰の概念を視覚化した、あまりにもグロテスクで冒涜的なアートデザインにあります。

「色欲」や「貪食」といった罪のテーマに基づいて構築された地獄の風景と、そこに蠢く罪人たちの苦痛に満ちた姿は、プレイヤーに生理的な嫌悪感と宗教的な畏怖を同時に抱かせます。大鎌による残虐なコンボアクションと、罪人を「罰する」か「赦す」かを選択できるカルマシステムは、単なる暴力表現を超えて、主人公自身の罪と向き合う贖罪の旅路としての側面を強く印象付けています。

バイオショック2

発売日ジャンル
2010年3月4日FPS

崩壊した海底都市「ラプチャー」を再び舞台とし、前作でプレイヤーに究極の恐怖を与えた怪物「ビッグダディ」の初期型である「サブジェクト・デルタ」を主人公に据えた続編です。自身がかつての脅威そのものとしてプレイするという逆転の構造を持ちながらも、新たに登場する機敏で狂暴な強敵「ビッグシスター」の存在や、カルト集団に支配された都市の狂気が、前作に劣らない恐怖を生み出しています。

ドリルによる強力な近接攻撃とプラスミド(超能力)を同時に操る戦闘はより洗練されましたが、リトルシスターを守りながら戦う防衛戦では、四方八方から押し寄せるスプライサーの群れに包囲される絶望的な緊張感がつきまといます。親子の絆と全体主義の恐ろしさを問う物語は、深い思索を促すサイコロジカルホラーの傑作です。

レッドシーズプロファイル

発売日ジャンル
2010年3月11日アクションアドベンチャー

アメリカの架空の田舎町「グリーンベイル」を舞台に、FBI捜査官ヨークが猟奇殺人事件の謎を追うオープンワールド型のサバイバルホラーです。本作は、グラフィックの粗さや操作性の難点といった技術的な課題を抱えながらも、世界中でカルト的な絶賛を浴びた特異な作品です。

その理由は、デヴィッド・リンチ監督の映像作品を彷彿とさせる、不条理で奇妙な世界観と、ヨークが自身の別人格「ザック」と常に対話しながら進む狂気的なシナリオにあります。現実の捜査パートと、異形の怪物が徘徊する「常世(アザーワールド)」を行き来する構成となっており、広大なマップを移動する際の孤独感や、独特の不気味なBGMが、プレイヤーの心を徐々に蝕むようなサイケデリックな恐怖体験を提供します。

シンギュラリティ

スクウェア・エニックス(SQUARE ENIX)
発売日ジャンル
2010年9月22日FPS

冷戦時代のソ連の秘密研究施設があった孤島「カトルガ-12」を舞台に、「時間操作」を核としたSFホラーFPSです。主人公が手にするTMD(タイム・マニピュレーション・デバイス)は、対象物の時間を進めて朽ち果てさせたり、過去に戻して修復したりすることができ、この能力を使ってパズルを解き、異形のミュータントとの戦闘を切り抜けます。

本作の恐怖は、過去と現在がシームレスに交錯し、過去での自分の行動が現在の環境や歴史をリアルタイムで改変してしまうという「タイムパラドックスの恐怖」にあります。序盤の弾薬が枯渇するサバイバルホラー的な緊張感から、TMDを駆使して敵を塵に変える終盤の無双状態へと変貌するバランスは絶妙であり、3種類のマルチエンディングがもたらす虚無感は、時間という絶対的な概念に対する畏怖を植え付けます。

デッドライジング2

発売日ジャンル
2010年9月30日アクション

画面を埋め尽くすほどの膨大な数のゾンビが群がる巨大なカジノ都市「フォーチュン・シティ」を舞台にした、ゾンビパラダイスアクションです。前作のシステムを踏襲しつつ、日用品や武器を組み合わせて強力でトンデモない武器を作り出す「コンボ武器」システムが追加されました。

一見するとバカバカしいほど爽快なアクションゲームですが、根底には「愛娘に高価なゾンビ化遅延薬(Zombrex)を定期的に投与しなければならない」という時間制限のサバイバル要素があり、強迫観念に駆られるような精神的プレッシャーが存在します。また、本当の敵はゾンビではなく、パニックに乗じて狂気に走った人間たち(サイコパス)であるというシリーズ伝統のテーマは、極限状態における人間の醜悪さという社会的ホラーの側面を強く描き出しています。

スプラッターハウス

発売日ジャンル
2010年11月23日(北米)アクション

1988年にアーケードで稼働し、その過激なゴア表現で物議を醸した名作アクションゲームのリメイクおよび続編にあたる作品です。さらわれた恋人を救うため、呪われた「ヘルマスク」を被り、超人的な力と引き換えに理性を失っていく主人公の戦いを描きます。

HDグラフィックによって蘇った本作の最大のアイデンティティは、チェーンソーや肉切り包丁はもちろん、敵の腕を引き抜いて武器にするなど、倫理の限界に挑んだ圧倒的で突き抜けた残虐表現にあります。ヘヴィメタル調のサウンドトラックに乗せて大量の血しぶきが舞う戦闘は、恐怖というよりも、暴力そのものが持つ原始的なカタルシスを追求しています。過激さゆえに日本では未発売(海外・アジア版のみ)となりましたが、ホラーアクションの限界を押し広げた一作です。

うみねこのなく頃に ~魔女と推理の輪舞曲~

発売日ジャンル
2010年12月16日アドベンチャー

絶海の孤島「六軒島」を舞台に、大富豪の親族会議で起こる連続猟奇殺人事件を描いたサウンドノベルです。同人ゲームとして絶大な人気を誇った原作をPS3向けにフルHD化し、豪華声優陣によるフルボイス化を施したことで、物語の臨場感が飛躍的に向上しています。

本作は「オカルトか、ミステリーか」という二項対立をテーマにしており、魔女の魔法によって引き起こされたとしか思えない残虐な密室殺人を前に、プレイヤーは「人間による犯行」であることを証明するために論理(青き真実)という武器で抗います。人間のドロドロとした欲望と、理解不能な超常現象が入り混じる独特のサイコロジカルホラーであり、プレイヤー自身の思考を迷宮へと誘い込むメタフィクション的な恐怖構造が極めて秀逸です。

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2011年

キャサリン

発売日ジャンル
2011年2月17日アクションパズルアドベンチャー

浮気と結婚のプレッシャーに悩む32歳の主人公ヴィンセントが、夜な夜な悪夢の中で巨大な塔を登り続けるという、異色のアクションパズル・ホラーです。本作の恐怖は、モンスターや幽霊ではなく「大人のリアルな修羅場」と「死の悪夢」という現実的な心理的圧迫感から生み出されています。

夢の中で落下すれば現実でも死ぬという都市伝説の通り、底から崩れ落ちていくブロックの塔をパズルを解きながら登る焦燥感は、手汗を握る純粋なサバイバル体験です。恋人の「キャサリン(Katherine)」と、突如現れた魅惑的な「キャサリン(Catherine)」の間で揺れ動く倫理的な選択はプレイヤー自身の価値観を鋭くえぐり出し、恋愛関係の破綻という身近な恐怖をスタイリッシュなアートワークで包み込んだ傑作です。

龍が如く OF THE END

発売日ジャンル
2011年6月9日アクションアドベンチャー

極道社会を描いてきた『龍が如く』シリーズのスピンオフ作品であり、突如としてゾンビのパンデミックに見舞われた歓楽街「神室町」を舞台にしたガンアクションサバイバルです。見慣れた日本のリアルな繁華街が、血と瓦礫に塗れた地獄絵図へと変貌するビジュアルは、日常が非日常へと侵食される和製ホラーの恐怖を見事に体現しています。

シリーズお馴染みの屈強な極道たちが、格闘ではなく重火器を手に取り、大量のゾンビや巨大なB.O.W.(生体兵器)と死闘を繰り広げる展開は、B級ホラー映画のようなカタルシスとエンターテインメント性に満ちています。ホラーというジャンルに極道の義理人情という熱いドラマを掛け合わせることで、恐怖と爽快感が同居するユニークな体験を提供しました。

アリス マッドネス リターンズ

発売日ジャンル
2011年7月21日アクションアドベンチャー

ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』をダークに歪曲し、精神を病んだアリスの心の闇を描き出したサイコロジカルホラー・アクションです。家族を火事で失ったトラウマから現実世界(ヴィクトリア朝のロンドン)と幻覚の世界(ワンダーランド)を行き来するアリスの視点を通じて、プレイヤーは彼女の崩壊した精神風景を体験します。

本作の魅力は、美しくも狂気に満ちた圧倒的なアートデザインにあります。血まみれの包丁(ヴォーパルブレード)を振り回し、巨大なティーポットや不気味な人形の敵を解体していくアクションはゴア表現に満ちており、アリス自身の抑圧された怒りと悲しみを代弁しています。幻想的な風景に隠された児童虐待や狂気といった重いテーマが、プレイヤーの心を深くえぐるダークファンタジーの傑作です。

フィアー3

ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
発売日ジャンル
2011年7月21日FPS

超能力を持つ謎の少女「アルマ」の怨念を中心に展開する超常ホラーFPSシリーズの第3作です。(※日本国内の公式な発売日は8月26日ですが、ユーザーリストに基づき記載しています)。本作では、かつて敵対した超能力兵士の主人公「ポイント・マン」と、彼が過去に殺害した実弟の亡霊「パクストン・フェッテル」が協力するという異例のストーリー展開を見せます。

最大の特徴は非対称のCo-op(協力プレイ)であり、銃器とスローモーションで戦う兄に対し、弟は敵に憑依して操るという全く異なるプレイスタイルを提供しました。映画監督のジョン・カーペンターが演出協力した本作は、「決して1人ではプレイしないでください」というキャッチコピーの通り、血肉を分けた兄弟の因縁と、新たな生命を身籠ったアルマの暴走が交錯する、凄惨で映画的なホラー体験を実現しています。

バイオハザード リバイバルセレクション

発売日ジャンル
2011年9月8日サバイバルホラー

サバイバルホラーの歴史を変えた傑作『バイオハザード4』と、その前日譚を描いた『バイオハザード コード:ベロニカ』をHDリマスター化して1つのパッケージに収録した作品です。旧世代機で発売された両タイトルが720pの高解像度出力に対応したことで、ガナード(狂暴化した村人)の虚ろな表情や、洋館の淀んだ空気感がより鮮明に描き出されました。

『4』がもたらしたビハインドビューによる「見えない背後への恐怖」と、『コード:ベロニカ』が持つクラシックなラジコン操作による「視界を制限される恐怖」という、バイオハザードシリーズにおける二つの異なるホラーの文脈を同時に体験・比較できる重要なパッケージです。HD化によって、当時のゲームデザインが現代においても全く色褪せていないことを証明しました。

シャドウズ オブ ザ ダムド

発売日ジャンル
2011年9月22日アクション

須田剛一、三上真司、山岡晃という日本を代表するクリエイター陣が集結して生み出された、地獄を舞台にしたアクションホラーです。さらわれた恋人を救うため、悪魔狩りのガルシアが相棒の髑髏「ジョンソン」と共に戦うという、B級映画的な「純愛ロードムービー」の側面を持っています。

本作の恐怖メカニクスは「光と闇」に集約されており、地獄の闇(ダークネス)に包まれると持続ダメージを受けるため、プレイヤーは常に光源となる「光のヤギ」を撃ち抜いて安全地帯を確保しながら戦う必要があります。狂気に満ちたグロテスクな敵のデザインや、過激な下ネタが飛び交うユーモアの裏に、三上真司氏ならではの緻密に計算された緊張感あるシューティング(TPS)の骨格が隠されており、独特のグルーヴ感を生み出している怪作です。

デッドライジング2 オフ・ザ・レコード

発売日ジャンル
2011年10月13日アクション

『デッドライジング2』の舞台であるカジノ都市「フォーチュン・シティ」の事件を、もし初代の主人公であるフリージャーナリストのフランク・ウェストが体験していたら、という「IF」の物語を描いたスピンオフ作品です。

フランクの代名詞である「カメラ撮影」システムが復活し、惨劇の現場や残虐なシーンを撮影してPP(経験値)を稼ぐという、報道の狂気とも言えるモラルを欠いたホラー体験が蘇りました。新エリアであるSFテーマパーク「ウラヌスゾーン」の追加や、より凶悪になったサイコパス(生存者)、そしてフランク自身の年齢や疲労を感じさせる泥臭いアクションにより、本編とは異なる角度からゾンビパンデミックの絶望とブラックユーモアを描き出しています。

デッドアイランド

発売日ジャンル
2011年10月20日アクションRPG

美しい南国のリゾート地「バノイ島」が、突想としてゾンビの楽園へと変貌する一人称視点のオープンワールド・アクションRPGです。青い海と空という解放感あふれるシチュエーションと、血肉を貪るゾンビという強烈なコントラストが、本作独自の「バカンス・ホラー」を生み出しました。

銃器の弾薬が極端に少なく設定されており、オールやバール、マチェーテといった近接武器でゾンビの四肢を物理的に切断・粉砕していく泥臭い戦闘が主体となります。武器には耐久度があり、戦いの最中に武器が壊れる焦燥感はサバイバルホラーの神髄を突いています。生存者たちのリアルな絶望を描いた重苦しいストーリーと、RPG的なハクスラ要素が見事に融合し、過酷な生存競争への没入感を高めています。

うみねこのなく頃に散 ~真実と幻想の夜想曲~

発売日ジャンル
2011年12月15日アドベンチャー

前作『うみねこのなく頃に』の解答編にあたる、サウンドノベルシリーズの完結編です。六軒島の連続猟奇殺人事件を巡る「魔法か、トリックか」という盤上のゲームは、本作において「真実とは何か」というより根源的なテーマへと深化します。

残酷な死の描写やオカルト的な恐怖は健在ですが、本作の真の恐怖は、プレイヤー自身が信じていた事実や人間関係が、視点を変えるだけで全く別の悪意に満ちた真実へと反転していく「認知の崩壊」にあります。ミステリーのルール自体を破壊し、再構築するようなメタ構造は、プレイヤーの論理的思考を逆手に取った心理的拷問とも言えます。愛と狂気が表裏一体であることを突きつける、精神的ホラーの極致です。

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2012年

ネバーデッド

コナミデジタルエンタテインメント(Konami Digital Entertainment)
発売日ジャンル
2012年2月2日TPSアクション

「死なない」という概念をゲームの根幹システムに据えた、極めて特異なホラーアクション・シューティングです。魔王の呪いにより不死身となったデモンハンターの主人公ブライスは、ライフゲージという概念を持たず、敵の攻撃を受けると頭や四肢がバラバラに吹き飛びます。

プレイヤーは転がる自分の生首を操作して千切れた手足を集め、肉体を再生させながら戦うという、これまでのゲームの常識を覆すグロテスクかつコミカルな体験を強いられます。自ら腕を引きちぎって炎に投げ込み、爆弾代わりにするといった「自己切断」の戦術すら可能であり、死の恐怖を排除した代わりに「身体の喪失と尊厳の破壊」という新しいベクトルのボディ・ホラーを提供した意欲作です。

ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド:オーバーキル ディレクターズカット

発売日ジャンル
2012年2月23日ガンシューティング

アーケードの王道ガンシューティングシリーズでありながら、1970年代のB級エクスプロイテーション映画(グラインドハウス映画)のテイストを過剰なまでに盛り込んだスピンオフ作品の完全版です。

意図的に劣化したフィルムのノイズエフェクト、放送禁止用語が飛び交う下品なセリフ回し、そして常軌を逸したグロテスクなミュータントのデザインは、恐怖というよりも悪趣味な笑いと狂騒を提供します。PS3のPlayStation Moveに対応したことで直感的な射撃体験が可能になり、ディレクターズカット版で追加されたストリップクラブや精肉工場といった新ステージは、血と臓物に塗れた狂気の世界観をさらに補強しています。ホラーを一種のブラックコメディとして昇華させた怪作です。

ザ・ダークネス II

発売日ジャンル
2012年2月23日FPS

前作のリアル志向なグラフィックから一転、コミック調のセルシェーディング技術(トゥーンレンダリング)を採用することで、原作アメコミのダークで凄惨な世界観を鮮烈に描き出した続編です。マフィアのドンとなった主人公ジャッキーが、再び「ダークネス」の力を解放し、闇の力を狙うカルト教団と血で血を洗う死闘を繰り広げます。

本作の戦闘は「クアッド・ウィールディング(4刀流)」と呼ばれ、両手の銃器での射撃と、背中から生えた2本のデーモンアームでの近接攻撃・掴み攻撃を同時に行うことができ、圧倒的な暴力の連鎖を生み出します。敵を真っ二つに引き裂き、心臓を喰らって体力を回復するという過激なゴア表現と、亡き恋人の幻影に苛まれる主人公の精神的崩壊が交錯する、狂気のバイオレンスホラーです。

サイレントヒル HD エディション

コナミデジタルエンタテインメント(Konami Digital Entertainment)
発売日ジャンル
2012年3月29日サバイバルホラー

サイコロジカルホラーの最高傑作と名高いPS2の『サイレントヒル2 最期の詩』と『サイレントヒル3』をHDリマスターしたパッケージです。霧に包まれた裏町や、血と錆に浸食された「裏世界」の描写がHD化によってより精細になり、ノイズエフェクトの奥に潜む名状しがたい恐怖がより鮮明に視覚化されました。

亡き妻からの手紙を追って罪の意識と向き合う『2』の静かなる絶望と、カルト教団の陰謀に巻き込まれる『3』の暴力的で生々しい恐怖。山岡晃氏による不快でありながらも美しいインダストリアルなサウンドトラックは、プレイヤーの精神を確実に削り取ります。ホラーゲームにおいて「心理的な恐怖(サイコロジカルホラー)」がいかにして構築されるべきかを示す、歴史的価値の高いマスターピースです。

バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ

発売日ジャンル
2012年4月26日TPS

『バイオハザード2』および『3』の舞台となった滅びゆくラクーンシティを、アンブレラ社の特殊工作部隊(U.S.S.)の視点から描いたスピンオフTPSです。従来のシリーズが「生き残る恐怖」をテーマにしていたのに対し、本作は「証拠を隠滅し、生存者を狩る」という悪役側の視点を持つ点が特徴です。

ゾンビやB.O.W.が徘徊する街に、アメリカ軍の特殊部隊も介入し、三つ巴の激しい銃撃戦が展開されます。出血すると血の匂いに反応してゾンビが狂暴化する「ブラッドフレンジー」システムは、戦場における感染の恐怖を表現しています。サバイバルホラーとしての孤独感は薄れましたが、かつて恐怖の象徴であったクリーチャーたちを生物兵器として利用しながら戦場を駆け抜ける、新しいダークヒーロー的な恐怖体験を提供しました。

ロリポップチェーンソー

発売日ジャンル
2012年6月14日アクション

グラスホッパー・マニファクチュアの須田剛一氏が手掛けた、チアリーダーの女子高生ジュリエットがチェーンソーを振り回してゾンビを狩るという、ポップでゴアな異色ホラーアクションです。西海岸のハイスクールを舞台に、切断された彼氏の生首を腰にぶら下げて戦うという設定からして常軌を逸しています。

ゾンビをチェーンソーで切り刻むと、血しぶきの代わりに虹色の星やハートが飛び散るというサイケデリックな演出は、グロテスクさをポップアートの領域へと昇華させています。B級ホラー映画へのオマージュが散りばめられ、底抜けに明るいキャラクターたちと陰惨なゾンビパンデミックのギャップが、プレイヤーの倫理観を麻痺させる独特のトランス状態を生み出すエンターテインメント作品です。

バイオハザード クロニクルズ HDセレクション

発売日ジャンル
2012年6月28日ガンシューティング

Wiiで発売されたガンシューティング『アンブレラ・クロニクルズ』と『ダークサイド・クロニクルズ』をHD化してPS3向けに移植した作品です。初代『バイオハザード』から『コード:ベロニカ』に至るまでのシリーズの歴史的な惨劇を、一人称視点のレールシューターとして追体験できるのが特徴です。

特に『ダークサイド・クロニクルズ』における、プレイヤーの視界(カメラ)が実際の歩行や被弾に合わせて激しく揺れる「シェイクカメラ」の演出は秀逸で、後ずさりしながら群がるゾンビに銃弾を撃ち込む焦燥感と、逃げ場のない閉塞感をリアルに再現しています。ガンシューティングというジャンルでありながら、オリジナル作品の持つ「不意を突かれる恐怖」を見事に一人称の没入感へと変換しています。

バイオハザード6

発売日ジャンル
2012年10月4日サバイバルホラーアクション

レオン、クリス、ジェイク、エイダという4人の主人公の物語が世界規模のバイオテロを背景に交差する、シリーズ最大規模の群像劇です。本作はホラーエンターテインメントとしての間口を極限まで広げ、暗闇の洋館を探索する伝統的なゴシックホラー、戦争映画さながらの激しい市街戦、そして逃亡劇という、それぞれ異なるベクトルの恐怖とアクションを1つの作品に詰め込んでいます。

新たに導入された回避アクションや格闘攻撃によりキャラクターの機動力が大幅に向上しましたが、それでもなお、突如変異して襲い来る新型B.O.W.「ジュアヴォ」の予測不能な動きや、巨大クリーチャーから逃げ惑うシーンでは、絶対的な力への無力感と焦燥感が描かれています。アクションとホラーの融合の極致を目指した大作です。

サイレントヒル ダウンプア

コナミデジタルエンタテインメント(Konami Digital Entertainment)
発売日ジャンル
2012年11月8日サバイバルホラー

囚人護送車が横転し、脱走した主人公マーフィーが霧に沈む街「サイレントヒル」に迷い込むという、シリーズの原点回帰を目指した作品です。本作における最大の恐怖のメタファーは「水」です。雨が激しくなるにつれて敵が凶暴化し、世界が崩壊する「裏世界」への移行も、血と錆ではなく「水と泥」によって表現されています。

武器には耐久度が設定され、すぐに壊れてしまうため、戦闘を避けて逃げ隠れするというサバイバルホラー本来の弱者の恐怖が強調されています。街を自由に探索できるセミオープンワールド的な要素が取り入れられ、静まり返った廃墟の探索中に突如聞こえる不協和音や、自分の罪の意識が形を成したかのような異形の怪物との対峙は、プレイヤーの孤独感を深層心理まで追い詰めます。

ドゥーム3 BFGエディション

発売日ジャンル
2012年11月22日FPS

FPSの始祖である『DOOM』シリーズの中で、最もホラー要素に特化した『DOOM 3』のリマスター版に、追加シナリオと過去作を収録したパッケージです。火星の軍事研究施設を舞台に、地獄へのゲートが開いて悪魔の群れが襲来する絶望的な状況を描きます。

オリジナルの『3』では「フラッシュライト(懐中電灯)と武器を同時に構えられない」という仕様が暗闇の恐怖を極限まで高めていましたが、BFGエディションではライトをアーマーマウントに変更し、アクション性が向上しています。それでもなお、狭く入り組んだ暗いダクト、突如として壁を突き破って現れるデーモン、そして卓越した音響効果がもたらすジャンプスケア(驚かせ演出)の破壊力は圧倒的であり、密室のSFホラーとしての完成度の高さを証明しています。

CHAOS;HEAD NOAH

発売日ジャンル
2012年11月22日アドベンチャー

科学アドベンチャーシリーズの第一弾であり、渋谷を舞台に発生する連続猟奇殺人事件「ニュージェネレーションの狂気」に巻き込まれる引きこもりのオタク青年を描いたサイコロジカルホラー・ノベルです。

本作の恐怖は、現実と妄想の境界が完全に崩壊していく過程にあります。プレイヤーの選択肢を「ポジティブな妄想」と「ネガティブな妄想」に委ねる「妄想トリガー」システムは、主人公の精神的な脆弱さをプレイヤーに同調させます。猟奇的なゴア表現や、ネット社会の闇、集団心理の狂気を生々しく描写し、「自分の見ている世界は果たして現実なのか」という根源的な不安を煽り続けます。物理的な脅威以上に、自らの認識が信じられなくなるという高度な精神的恐怖を提供した傑作です。

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2013年

バイオショック インフィニット

発売日ジャンル
2013年4月25日FPS

暗い海底都市から一転、1912年のアメリカの例外主義を体現した眩いばかりの空中都市「コロンビア」を舞台としたFPSです。一見するとユートピアのような美しい街並みですが、その背後には極端な人種差別、宗教的狂信、そして全体主義という、人間社会が抱える病理という名の「社会的ホラー」が潜んでいます。

ヒロインであるエリザベスが空間の「ティア(裂け目)」を開いて別次元から物資を引き寄せるシステムは、戦闘に無限の戦略性をもたらしますが、同時に並行世界の存在を示唆し、プレイヤーの現実認識を揺さぶります。終盤に向かうにつれて明かされる主人公ブッカーの凄惨な過去と、取り返しのつかない因果律の恐怖は、幽霊や怪物よりも恐ろしいのは人間の思想と選択の連鎖であるという重い事実を突きつけます。

バイオハザード リベレーションズ アンベールド エディション

発売日ジャンル
2013年5月23日サバイバルホラー

アクション路線の強かったナンバリングタイトルから一転し、閉鎖された豪華客船「クイーン・ゼノビア」を舞台に「原点回帰の恐怖」を追求した作品です。水没した船内という逃げ場のない密室空間で、ウイルスによって変異したグロテスクな異形「ウーズ」がダクトや水面から無音で這い出てくる恐怖は、初代バイオハザードの洋館探索を彷彿とさせます。

新たに導入されたスキャナー「ジェネシス」を用いて暗闇に隠れたアイテムや敵の痕跡を探るシステムは、プレイヤーの探索意欲を刺激すると同時に「見えない脅威を自ら探し出す」という心理的重圧を与えます。弾薬の枯渇と閉塞感が見事に融合し、サバイバルホラーが本来持つ「歩くことすら恐ろしい」という緊張感を現代のシステムで見事に再構築した傑作です。

The Last of Us (ラスト・オブ・アス)

ソニー・コンピュータエンタテインメント
発売日ジャンル
2013年6月20日サバイバルアクション

謎の寄生菌により人類が絶滅の危機に瀕した世界で、中年の男ジョエルと少女エリーの過酷な旅を描いたサバイバルホラー・アクションの金字塔です。感染者(インフェクテッド)の中でも、視力を失い聴覚が異常発達した「クリッカー」の存在は、プレイヤーに息を殺して進む極限のステルスと緊張感を強要します。

しかし本作の真の恐怖は、物資を巡って殺し合う生存者たちの冷酷さと、極限状態において人間がいかに容易に倫理観を捨て去るかを描いた点にあります。限られた弾薬、空き瓶やレンガを使った泥臭い戦闘、そして胸を締め付けるようなナラティブ(物語)が完全に融合しており、生き残ることの業の深さをプレイヤーの心に重く刻み込む、ゲーム史に残るエモーショナルな恐怖体験です。

デッドアイランド:リップタイド

発売日ジャンル
2013年7月11日アクションRPG

前作の絶望的なバノイ島からの脱出直後、再び別のゾンビパンデミックに巻き込まれる生存者たちを描いた続編です。舞台となるパラナイ島はジャングルや湿地帯が多く、水没したエリアをボートで移動するサバイバル要素が強化されています。

水の中から突如としてゾンビに引きずり込まれる恐怖や、視界の悪い熱帯雨林を探索する緊張感は、前作以上にプレイヤーの精神をすり減らします。拠点防衛(タワーディフェンス)の要素が新たに追加され、仲間と共にバリケードを築いてゾンビの群れを迎え撃つシチュエーションは、パニックホラー映画のクライマックスのような絶望感と共闘の熱量を提供します。近接武器による物理的な破壊の爽快感と、終わりの見えない地獄の徒労感が見事にブレンドされた作品です。

メトロ ラストライト

発売日ジャンル
2013年8月1日FPS

核戦争によって地上に住めなくなり、モスクワの地下鉄(メトロ)に逃げ込んだ人類の生存闘争を描くサバイバルホラーFPSの第2作です。放射能に汚染された地上を探索する際、ガスマスクのフィルターを数分おきに交換し、泥や血で汚れたバイザーを自ら拭き取らなければならないという徹底的なリアリズムが、圧倒的な閉塞感と死の恐怖を生み出しています。

地下に潜むミュータントの脅威だけでなく、ナチスや共産主義を掲げる人間同士のイデオロギーによる殺し合いが、ディストピアの暗澹たる絶望を加速させます。手回し充電器でフラッシュライトの光量を維持しながら進む真っ暗なトンネルの恐怖は、FPSというジャンルにおいて最高峰の環境的ホラー(アトモスフェリック・ホラー)を構築しています。

ペインキラー ヘル・アンド・ダムネイション

発売日ジャンル
2013年9月26日FPS

名作PCゲーム『Painkiller』のリメイク兼続編であり、死神グリム・リーパーとの契約により、煉獄に落とされた主人公ダニエルが7,000の魂を集めるために悪魔の大軍と戦うダークファンタジーFPSです。

本作は近年主流のカバーシステムやステルスを完全に排除し、四方八方から猛スピードで押し寄せる敵の群れに対し、後退しながら強力な武器を撃ちまくるという、オールドスクールな「アリーナシューター」の文脈でホラーを描いています。杭を撃ち込んで敵を壁に串刺しにする「ステイクガン」や、敵の魂を吸い取る新武器「ソウルキャッチャー」など、殺戮の道具としての武器デザインが秀逸です。アンリアルエンジン3によって再構築された修道院や墓地の陰惨なゴシック建築が、地獄の業火と狂乱を美しく彩っています。

rain

ソニー・インタラクティブエンタテインメント
発売日ジャンル
2013年10月3日アクションアドベンチャー

降りしきる雨の夜の町に迷い込み、透明な姿になってしまった少年が、同じく姿を持たない「怪物」から逃げながら謎の少女を追うという、叙情的なアクションアドベンチャーです。本作のホラー要素は、スプラッターやジャンプスケアではなく「孤独と不可視の恐怖」に集約されています。

雨に濡れている間だけ自身のシルエットが浮かび上がり、屋根の下に入ると完全に透明になってしまうというギミックは、怪物の目を欺くステルス要素として機能する一方で、「自分が存在しているのか分からない」という喪失感と不安をプレイヤーに抱かせます。ドビュッシーの「月の光」をはじめとする美しいクラシック音楽と、水彩画のような冷たい雨の表現が、絵本のような切なさと、闇夜に潜む静かな恐怖を見事に調和させています。

BEYOND: Two Souls

ソニー・インタラクティブエンタテインメント
発売日ジャンル
2013年10月17日アドベンチャー

霊体「エイデン」と交信する特殊能力を持った女性ジョディの15年間にわたる人生を描く、サイコロジカル・スリラーアドベンチャーです。ハリウッド俳優を起用した圧倒的なフェイシャルキャプチャー技術により、人間の微細な感情や恐怖の表情がかつてない次元で描かれています。

プレイヤーはジョディとエイデンという二つの視点を切り替えながら、ポルターガイスト現象を起こして敵を退けたり、他者の記憶を読み取ったりします。物語には、異界からの凶悪な霊体「エンティティ」による直接的なホラー描写も含まれますが、最も深い恐怖は、自分の力では制御しきれない超常能力のせいで、周囲から化け物扱いされ、愛する人々を傷つけてしまうというジョディの孤独な精神的苦痛と疎外感にあります。

お姉チャンバラZ〜カグラ〜 With NoNoNo!

発売日ジャンル
2013年11月7日アクション

水着姿の美少女が日本刀を振り回し、大量のゾンビや吸血鬼を斬り刻むという、B級エクスプロイテーション映画のノリを極限まで煮詰めたバイオレンスアクションです。ホラーとしての真面目な恐怖は皆無ですが、敵の返り血を浴び続けることで発動する「暴走状態」や「吸血」といったシステムは、自らを異形へと変容させることで圧倒的な力を得るというゴシックホラーの概念をアクションとして落とし込んでいます。

切断された四肢や臓物が飛び散る過激なゴア表現と、それを意に介さないヒロインたちの軽快な会話のギャップが、プレイヤーの倫理観をマヒさせる特異な狂騒感を生み出しています。日本のサブカルチャーが生み出した、スプラッター・ホラーアクションの特異点とも言える作品です。

ウォーキング・デッド

サイバーフロント, スクウェア・エニックス
発売日ジャンル
2013年12月5日アドベンチャー

世界的な人気を誇るコミック/ドラマを原作とし、ゾンビアポカリプス(ウォーカーによる世界の終焉)の中での生存を描いたアドベンチャーゲームです。本作におけるウォーカー(ゾンビ)はあくまで舞台装置に過ぎず、真の恐怖は極限状態に置かれた人間たちの間に生じる「猜疑心」と「倫理的選択の重圧」にあります。

限られた時間の中で、プレイヤーは「誰を助け、誰を見捨てるか」という残酷な決断を次々と迫られます。システム画面に表示される「〇〇はあなたの言葉を覚えた」という残酷な通知は、自分の発言が後戻りできない因果を生み出したという心理的プレッシャーをプレイヤーに与え続けます。親を失った少女クレメンタインとの絆を通じて、生き残ることの罪悪感と人間性の喪失を問う傑作です。

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2014年

影牢 〜ダークサイド プリンセス〜

発売日ジャンル
2014年2月27日トラップアクション

プレイヤーが魔神の娘となり、館に侵入してくる人間たちを罠(トラップ)に嵌めて惨殺するという、加害者視点のホラー・アクションです。本作は「残虐・華麗・屈辱」という3つの系統に分かれた罠を組み合わせて連続コンボを決めることに特化しています。

人間を巨大な刃で切り刻み、火だるまにし、天井から吊るすといった行為を、まるでパズルを解くかのように冷徹に構築していくゲームデザインは、プレイヤー自身の内なるサディズムを呼び覚まします。侵入者たちが悲鳴を上げて死んでいく様を傍観し、時には滑稽な罠で尊厳を奪い取ってから命を絶つというシステムは、ホラー映画における「殺人鬼側の快楽」を極めてシステマチックかつエンターテインメントとして体験させる特異なアプローチです。

マーダード 魂の呼ぶ声

スクウェア・エニックス(SQUARE ENIX)
発売日ジャンル
2014年7月17日アクションアドベンチャー

連続殺人鬼に殺害されてゴースト(幽霊)となった刑事ロナンが、自らの殺人事件の真相を解き明かすために霊界から現世の捜査に干渉する、異色のオカルトミステリーです。壁を通り抜けたり、生きている人間に憑依して思考を読み取ったりするゴースト特有のアクションが、捜査システムと見事にリンクしています。

ホラーの側面として特筆すべきは、同じく霊界を彷徨い、主人公の魂を喰らおうと迫り来る悪霊(悪魔)とのステルス戦闘です。主人公はすでに死んでいるため物理的な攻撃手段を持たず、背後から浄化するしか対抗策がありません。魔女狩りの歴史が色濃く残る町「セイラム」の不気味な空気感と、死者だけが知る世界の裏側を覗き見るようなオカルト的な薄気味悪さが、独特の緊張感を生んでいます。

真 流行り神

発売日ジャンル
2014年8月7日アドベンチャー

都市伝説をテーマにしたホラーアドベンチャー『流行り神』シリーズのリブート作品です。主人公の刑事である北条紗希が、猟奇的な「ブラインドマン事件」の謎を追います。

本作は旧シリーズの「オカルトか、科学か」という推理の軸を継承しつつも、より過激で直接的なスプラッター表現や、サイコパス犯罪者の異常心理に焦点を当てたサイコロジカルホラーの色合いを強めています。最大のシステム的特徴は「ライアーズアート(嘘の芸術)」であり、容疑者や狂人に対して嘘やハッタリを駆使して心理的な揺さぶりをかけ、情報を引き出すという極度のプレッシャーを伴う対話劇です。選択を誤れば即座に凄惨なバッドエンド(死)に直結するため、狂気に満ちた相手の思考を読み取らねばならないという知的かつ精神的な恐怖を提供しています。

エイリアン アイソレーション

発売日ジャンル
2014年10月7日(海外)SFサバイバルホラー

映画『エイリアン』の15年後を描き、エレン・リプリーの娘アマンダを主人公に据えたSFサバイバルホラーの傑作です(日本国内でのPS4/XboxOne版の発売は2015年ですが、PS3版は海外で2014年にリリースされました)。

本作の恐怖の源泉は、決して倒すことができない完全生物「ゼノモーフ(エイリアン)」の高度なAIにあります。エイリアンはスクリプトで動いているのではなく、プレイヤーの足音や匂い、ライトの光を学習して自律的に狩りを行ってきます。プレイヤーは動体探知機の電子音に怯えながら、ロッカーや机の下に身を隠し、息を殺して通り過ぎるのを待つしかありません。原作映画の持つ「宇宙という密室での圧倒的な捕食者からの逃走」という根源的な恐怖を、これ以上ないほど忠実にゲームシステムへと落とし込んだ歴史的名作です。

サイコブレイク

発売日ジャンル
2014年10月23日サバイバルホラー

『バイオハザード』の生みの親である三上真司氏が、再び「純粋なサバイバルホラー」の構築を目指して生み出した作品です。刑事セバスチャンが猟奇殺人事件の捜査中に、物理法則や空間が突想として歪み、血と狂気にまみれた精神世界(STEM)へと引きずり込まれる姿を描きます。

弾薬の慢性的な不足、即死トラップの連続、そして強大なクリーチャーとの遭遇は、プレイヤーに「逃げるか、隠れるか、死ぬ気で戦うか」という極限の判断を常に要求します。マッチを使って倒れた敵を燃やして復活を防ぐシステムは、限られたリソース管理の究極形と言えます。空間が一瞬にして別の悪夢へと切り替わる非連続的な演出は、現実認識を破壊し、プレイヤーに安息の地を一切与えない濃密な恐怖体験を実現しています。

バイオハザード HDリマスター

発売日ジャンル
2014年11月27日サバイバルホラー

2002年にゲームキューブで発売された、初代『バイオハザード』のフルリメイク版を、さらにPS3向けにHDリマスターした作品です。オリジナル版が持つ「閉ざされた洋館」という圧倒的なゴシックホラーの雰囲気を、HD解像度の美麗なプリレンダリング背景で完全に蘇らせました。

ドアを開けるロード画面の緊張感、固定カメラアングルによる「画面の奥から足音だけが聞こえる恐怖」、そして倒したゾンビが後に「クリムゾンヘッド」として狂暴化して蘇るというリメイク版独自のシステムは、プレイヤーの安全圏を完全に破壊します。アクションへと傾倒していった当時のシリーズの流れの中で、改めて「操作の不自由さ」と「リソース管理」がいかに根源的なサバイバルホラーに必須であるかを再認識させた歴史的傑作です。

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2015年

ひぐらしのなく頃に粋

発売日ジャンル
2015年3月12日アドベンチャー

昭和58年の架空の集落「雛見沢村」を舞台に、因習と連続怪死事件の謎を描いたサウンドノベルの集大成です。過去のコンシューマー移植版の全シナリオを網羅し、フルボイス化と膨大なスチルを追加したことで、閉鎖的な村の異様な空気感が最大限に表現されています。

本作の恐怖は、日常の牧歌的な風景が、ある日突然、疑心暗鬼と狂気に満ちた凄惨な殺し合いへと反転する「落差」にあります。仲の良かった友人たちが突如として刃物を向け、奇声を発しながら襲い掛かってくるサイコホラーの側面と、村の神「オヤシロさま」の祟りという土着的なオカルトホラーの側面が見事に融合しています。プレイヤー自身が「誰を信じればいいのか」というパラノイアに陥る、和製アドベンチャーの金字塔です。

バイオハザード リベレーションズ2

発売日ジャンル
2015年3月19日サバイバルホラー

絶海の孤島に拉致されたクレアとモイラ、そして娘を救出に向かうバリーと謎の少女ナタリアという、2つの視点と時間軸が交差するサバイバルホラーです。海外ドラマのようにエピソード形式で毎週配信されるという斬新な販売手法が取られました。

モイラの「ライトで敵の目を眩ませる」、ナタリアの「壁越しの敵を察知する」といった、パートナー特有のサポート能力を活用する非対称の協力プレイが特徴です。特に、見えない敵「グラスプ」の羽音が近づいてくる恐怖は、ナタリアの視覚に頼らざるを得ないバリーの焦燥感をプレイヤーに強烈に体感させます。フランツ・カフカの不条理文学をモチーフにしたシナリオと、拷問器具で埋め尽くされた収容所のデザインは、精神的な苦痛を伴うダークな恐怖を演出しています。

影牢 〜もう1人のプリンセス〜

発売日ジャンル
2015年3月26日トラップアクション

『影牢 〜ダークサイド プリンセス〜』をベースに、過去シリーズのヒロインたちや新たな主人公「ヴェルギリエ」を追加した拡張版であり、集大成となる作品です。自らの足技をトラップのコンボに組み込めるようになったことで、より能動的かつサディスティックに人間を罠へと追い込むことが可能になりました。

現代の学校や体育館といった新ステージの追加により、日常的な空間で人間をアイアンメイデン(鉄の処女)や巨大なペンデュラム(振り子)の餌食にするという、狂気に満ちたシュールなホラー体験が強化されています。人間の悲痛な叫び声をBGMに、ミリ単位でトラップの起動タイミングを調整するプレイヤーの冷酷な操作は、本作を唯一無二の「拷問シミュレーター」として完成させています。

CHAOS;CHILD

発売日ジャンル
2015年6月25日アドベンチャー

『CHAOS;HEAD NOAH』から6年後の渋谷を舞台に、新たな連続猟奇殺人事件「ニュージェネレーションの狂気の再来」を追う高校生たちを描いたサイコサスペンス・ホラーです。前作の「妄想トリガー」システムを継承しつつ、事件の猟奇性とゴア表現はより陰惨かつ巧妙に進化しています。

特に、ネットのライブ配信を通じた見世物的な殺人や、人間の尊厳を徹底的に踏みにじる死体損壊の描写は、現代のSNS社会における情報の暴力性と覗き見趣味への痛烈な批判を含んだ社会的ホラーとして機能しています。プレイヤーが「真実」だと思い込んでいた世界が、終盤に向かって残酷なまでに覆されていくシナリオの構成力は、プレイヤーの精神に深い爪痕を残す絶望的な恐怖体験をもたらします。

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2016年

バイオハザード0 HDリマスター

発売日ジャンル
2016年1月21日サバイバルホラー

初代『バイオハザード』の直前に起きた「黄道特急事件」を描く前日譚をHDリマスターした作品です。本作の核となるのは、新米隊員レベッカと死刑囚ビリーという二人の主人公をリアルタイムで切り替えながら進む「パートナーザッピング」システムです。

このシステムにより、「一人が敵の囮になり、もう一人がパズルを解く」といった高度な戦略性が求められます。さらに、従来のアイテムボックス(四次元ポケット)が廃止され、アイテムをその場に「置く」システムに変更されたことで、インベントリ管理のシビアさが極限まで高まりました。暴走する列車という閉鎖空間から始まり、不気味な養成所へと続く探索は、初期バイオハザード特有の「リソースの枯渇」と「孤独の恐怖」を現代に蘇らせたストイックなホラー体験です。

ウォーキング・デッド シーズン2

発売日ジャンル
2016年6月30日アドベンチャー

前作で生き残った少女クレメンタインを主人公に据え、保護者を失った孤独な子供の視点からゾンビアポカリプスの過酷な現実を描く続編です。前作の主人公ジョエルの庇護から離れ、自らの知恵と決断だけで狂気に満ちた大人たちやウォーカーの群れと対峙しなければならない恐怖は、プレイヤーに重苦しい責任感を負わせます。

本作では、怪我の縫合を自ら行うといった生々しく痛覚を刺激するシーンや、グループ内での大人たちの醜い権力闘争に巻き込まれる心理的ストレスが色濃く描かれています。極限状態において「誰を信じるべきか」「生存のためにどこまで人間性を捨てられるか」という倫理的選択は前作以上に残酷であり、希望が悉く打ち砕かれるダークなナラティブ・ホラーの傑作です。

真 流行り神2

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2016年7月7日ホラーアドベンチャー

猟奇的なホラー要素が強かった前作から、ファンが渇望していた「都市伝説」という原点への回帰を果たしたシリーズ最新作です。G県を舞台に、再び刑事・北条紗希が「半分こ死体」や「カシマさん」といった不可解な怪事件の捜査に挑みます。

本作の最大の魅力は、事件の真相を解明するアプローチが「科学的見地」と「オカルト的見地」の2つのルートに明確に分岐するシステムが復活したことです。相手の心理を揺さぶる「ライアーズアート」も健在であり、論理的思考で人間の狂気に迫るか、それとも論理を超越した怪異の存在を認めるかという、知的な恐怖体験が提供されています。プレイヤー自身の恐怖の解釈を委ねる、和製オカルトミステリーの真骨頂です。

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さいごに

いかがでしたか?こうして振り返ってみると、PS3時代はホラーゲームが本当に大きく進化した時代だったんだなと実感しますね!単に「ワッ!」と驚かせるだけでなく、心にジワジワ迫る心理的な恐怖や、生き残るためのギリギリのプレッシャーなど、今のホラーゲームにも繋がる名作が数多く生まれました。

もし「あの頃は怖くてクリアできなかったけど、今なら…!」と思うタイトルがあったら、ぜひ久しぶりにプレイしてみてくださいね。もしかしたら、当時とは違った恐怖(や面白さ)が発見できるかもしれませんよ。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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