Wiiのホラーゲームを名作からマイナーまで完全紹介!Wiiリモコンによる恐怖体験の革命

Wiiでホラーゲームをプレイしている画像 ゲーム

皆さん、こんにちは! ビデオゲームの歴史の中で、コントローラーの形がゲームの遊び方を劇的に変えたハードといえば、何を思い浮かべますか?そうです、2006年に発売された「Wii」ですよね!

Wiiといえば、家族みんなでリモコンを振ってワイワイ遊ぶカジュアルなゲームを想像する方が多いかもしれません。しかし、実は「ホラー」や「バイオレンスアクション」といった大人向けのコアなジャンルにおいても、これまでにない没入感を生み出す名作がたくさん誕生していたんです。

プレイヤーが実際に「懐中電灯を照らす」「刀を振り下ろす」「引き金を引く」といった身体の動きを行うことで、画面の向こう側の出来事がまるで自分自身の体験のように感じられる……そんな魔法のようなゲーム体験がそこにはありました。

今回は、Wiiで発売された少し怖くて、でも最高にエキサイティングなホラー&バイオレンスゲーム作品を年代順に一挙にご紹介します!直感的な操作がいかにして私たちのドキドキを加速させたのか、その魅力に迫っていきましょう!

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2006年

ネクロネシア

発売日ジャンル
2006年12月2日巨大昆虫島脱出アドベンチャー

Wiiのローンチタイトルとして発売された本作は、巨大な昆虫たちが支配する絶海の孤島を舞台としたサバイバルアドベンチャーです。主人公のレイは、行方不明となってしまったガールフレンドのミシェルを捜索するため、不気味な生物が徘徊する森の奥深くへと足を踏み入れていきます 。本作の最大の特徴は、Wiiリモコンとヌンチャクを組み合わせた直感的な操作系を、いち早くサバイバルホラーの文脈に持ち込んだ点にあります

プレイヤーは、Wiiリモコンを懐中電灯に見立てて暗闇を照らしながら進み、道中で拾った木の棒などの身近なオブジェクトを武器として振るい、巨大昆虫との死闘を繰り広げます 。従来のコントローラーでは味わえなかった「自分の手を動かして敵を叩き潰す」という直接的なフィードバックは、プレイヤーにこれまでにない生々しい恐怖と緊張感を与えました。

昆虫という生理的嫌悪感を抱かせる敵のデザインと、未知のハードウェアの操作感が融合することで、独特の没入感を生み出しています 。Wii黎明期において、体感型ゲームの可能性をホラーというジャンルでいち早く模索し、プレイヤーの身体的動作とサバイバルの恐怖を直結させた野心的な一作として、アーカイブにおける重要な歴史的価値を持っています。

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2007年

バイオハザード4 Wii edition

発売日ジャンル
2007年5月31日サバイバルホラー

サバイバルホラーの金字塔であり、TPS(サードパーソン・シューター)の歴史を変えたとされるオリジナル版に、Wiiならではの革新的な操作系を融合させた決定版とも言える作品です。ヨーロッパの閑村を舞台に、大統領令嬢の救出に向かうレオン・S・ケネディの死闘を描いた本作は、元来の完成度の高さに加えて、Wiiリモコンによる直感的なポインティング操作が導入されたことで、ゲーム体験が劇的に進化しました。

画面上の敵を直接ポイントして撃つという操作は、従来のスティック操作によるエイミングの難しさを払拭し、初心者から熟練者まで直感的かつ正確な射撃を可能にしています。また、敵を怯ませてからの体術や、接近戦でのナイフ攻撃などもWiiリモコンを振る動作に割り当てられており、プレイヤーとキャラクターのアクションがより密接に連動する感覚を味わえます。

圧倒的な恐怖と、それを自らの手で打破する爽快感のコントラストが、この新しいインターフェースによって極限まで高められました。ハードウェアの特性を既存の名作に落とし込むことで、作品のポテンシャルをさらに引き出し、アクションホラーにおける操作の最適解を提示した秀逸な事例として高く評価されています。

バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ

発売日ジャンル
2007年11月15日ガンシューティング

バイオハザードシリーズの根幹をなす「アンブレラ社」の崩壊に至るまでの歴史を、ガンシューティングという形式で再構築した意欲作です。シリーズの過去の事件をダイジェスト的に追体験できるだけでなく、これまで語られなかった空白の期間や裏側のストーリーが新たに描かれており、物語の精緻な補完としての役割も果たしています。

本作はWiiリモコンのポインティング機能を最大限に活かしており、Wiiザッパーという周辺機器を装着することで、アーケードゲームさながらの本格的なガンシューティングを家庭のリビングルームで楽しむことができます。迫り来る無数のゾンビやクリーチャーを正確に撃ち抜く爽快感と、限られた弾薬の管理や敵の弱点を狙う戦略性が絶妙なバランスで混在しています。

さらに、随所に挿入されるアクションボタンの入力や、Wiiリモコンを振ってナイフを繰り出す近接戦闘が、プレイヤーに一瞬の油断も許さない緊張感をもたらします。恐怖をじっくりと演出する従来のサバイバルホラーから、アドレナリンを分泌させるアグレッシブなアクションへの見事な転換を果たしており、直感的なインターフェースがゲームジャンルの拡張にいかに寄与するかを証明した作品です。

ノーモア★ヒーローズ

発売日ジャンル
2007年12月6日殺し屋アクションアドベンチャー

須田剛一ディレクターが手掛けた、全米殺し屋ランキングの頂点を目指すバイオレンスアクションゲームです。米国西海岸を思わせる架空の都市「サンタデストロイ」を舞台に、オタク気質の主人公トラヴィス・タッチダウンがライトセーバー状の武器「ビーム・カタナ」を振るい、個性豊かな殺し屋たちと死闘を繰り広げます

本作の魅力は、Wiiリモコンの機能を「斬る」「トドメを刺す」といったバイオレンスなアクションに直結させた点にあります。通常攻撃はボタンで行いながらも、敵に止めを刺す際やプロレス技を決める場面では、画面の指示に従ってWiiリモコンやヌンチャクを特定の方向へダイナミックに振るという操作が求められます

この身体的なアクションが、画面内の過激な流血表現と完璧にシンクロし、圧倒的な爽快感とカタルシスを生み出しています。また、ビーム・カタナの充電のためにリモコンを上下に激しく振るという奇抜なシステムや、フィールドに隠された「ロビィコフボール」を集める探索要素も、本作のパンキッシュで不条理な世界観を際立たせています 。独創的なアートスタイルと、ハードウェアの特性を逆手にとったようなユーモアあふれるゲームデザインは、国内外で熱狂的なカルト的人気を獲得しました

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2008年

お姉チャンバラ Revolution

発売日ジャンル
2008年2月7日バイオレンスアクション

露出度の高いコスチュームを身に纏ったヒロインが、無数のゾンビを日本刀で斬り伏せるという強烈なコンセプトを持つアクションゲームシリーズのWii向けタイトルです 。主人公である水着姿の「彩」とセーラー服姿の「咲」という姉妹を操作し、無限に湧き出るゾンビの群れとの終わりのない戦いに身を投じます。

本作はWiiリモコンとヌンチャクのモーションセンサーをフルに活用しており、プレイヤーが実際にコントローラーを振ることで、直感的な剣術アクションを繰り出すことができます。また、使用キャラクターは「攻撃スタイルチェンジ」によって、彩であれば一刀と二刀、咲であれば剣術と素手格闘といった異なる戦法を瞬時に切り替えることが可能であり、状況に応じたスタイリッシュな戦闘が楽しめます。

さらに、敵の返り血を浴び続けることで発動する「忌血」システムは、体力が減少し続けるリスクと引き換えに圧倒的な攻撃力とスピードを得られる諸刃の剣であり、この暴走状態のコントロールが攻略の要となります 。セクシーさとグロテスクさを同居させたB級映画的な世界観に、体感的な操作が加わったことで、特異な進化を遂げたアクション作品です。

ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド 2&3 リターン

発売日ジャンル
2008年3月19日ガンシューティング

アーケードゲームとして一世を風靡した名作ガンシューティングの第2作と第3作を一本に収録した、非常にバリューの高いパッケージタイトルです 。迫り来るゾンビやクリーチャーの群れを次々と撃ち倒していくという、アーケードそのままの興奮とスピード感を家庭用ゲーム機で忠実に再現しています。

Wiiリモコンのポインティング機能は、ガンシューティングゲームにおいてアーケードのライトガンに匹敵する直感的な照準操作を提供しており、Wiiザッパーを装着することでその臨場感はさらに倍増します 。画面に現れる敵を素早く認識して引き金を引くというシンプルな操作性は、世代を問わず直感的に楽しむことができ、2人協力プレイによる共闘の熱狂も完全再現されています。

また、プレイヤーの行動によって分岐するルートや、隠しアイテムの探索、武器のコンプリートといったやり込み要素も充実しており、繰り返し遊ぶ楽しさが徹底的に追求されています 。ホラーテイストの舞台設定でありながら、ひたすらに撃ちまくる爽快感に特化しており、ハードウェアとジャンルの親和性の高さを改めて世に知らしめた金字塔的な移植作品と言えます。

バイオハザード0

発売日ジャンル
2008年7月10日サバイバルホラー

初代で描かれた「洋館事件」の直前に発生した、黄道特急を舞台とする前日譚を描いたサバイバルホラーです 。S.T.A.R.S.ブラヴォーチームの新人隊員レベッカ・チェンバースと、元海兵隊の死刑囚ビリー・コーエンという立場の異なる2人の主人公をリアルタイムに切り替えながら進む「ザッピングシステム」が最大の特徴となっています

プレイヤーは、状況に応じて2人のキャラクターを操作し、それぞれが持つ特性を活かしながら協力してパズルを解き、強敵に立ち向かいます。また、シリーズの定番であったアイテムボックスが廃止され、所持品を床に「置いて」後で回収するという独自のシステムが導入されており、これがアイテム管理の戦略性と極限の緊張感をより一層高めています。

Wii版では、リモコンとヌンチャクを用いた直感的な操作体系が追加されており、武器の構えや射撃がよりスムーズに行えるようになりました。圧倒的なグラフィックで描かれる猟奇的なクリーチャーと、密室空間におけるサバイバルの極限状態を、新しい操作感でじっくりと堪能できる深みのある作品です。

零 月蝕の仮面

発売日ジャンル
2008年7月31日和風ホラーアドベンチャー

和風ホラーアドベンチャーの金字塔シリーズと、グラスホッパー・マニファクチュアの須田剛一氏がタッグを組んで制作された異色かつ傑作のタイトルです。本作は、本土から遠く離れた「朧月島(ろうげつとう)」を舞台に、過去の失われた記憶を求めて島を訪れた少女たちが、怨霊の彷徨う廃墟や病院を探索する重厚なストーリーが展開されます。

本作の最大の発明は、Wiiリモコンを懐中電灯に見立てた操作システムです。プレイヤーが実際に手首を動かして暗闇を照らし出し、隠された手がかりや潜む霊を自らの手で探し出すという行為は、画面とプレイヤーの境界を曖昧にし、底知れぬ恐怖と没入感を生み出しました。

怨霊との戦闘では、シリーズ恒例の「射影機(しゃえいき)」と呼ばれるカメラを使用しますが、ここでもリモコンの傾きやポインティングがファインダーの操作と連動し、霊との距離感をリアルに感じさせます。日本特有の湿度の高い恐怖演出と、ハードウェアがもたらす「体感」が極めて高いレベルで融合した、ホラーゲーム史に残る重要な一作です。

忌火起草 解明編

発売日ジャンル
2008年8月7日サウンドノベル

チュンソフトが手掛けるサウンドノベルに、「ボイスシステム」という新たな表現手法を取り入れたホラー作品の完全版です 。呪いの薬「忌火起草(いまびきそう)」を巡り、主人公とヒロインが朽ち果てた屋敷へと向かう恐怖の物語が描かれます 。CGと実写を巧みに融合させた新感覚のビジュアルに、迫力ある膨大なムービーが加わることで、プレイヤーの臨場感を強く煽ります。

Wii版の最大の特徴は、心理描写や状況説明は画面上のテキストで読み進めつつ、登場人物の台詞や緊迫した声がWiiリモコンのスピーカーから直接再生される「ボイス演出」です 。手元から突然響く悲鳴やささやき声は、プレイヤーのパーソナルスペースを直接脅かし、かつてない心理的な恐怖を与えます。

さらに、音声に合わせてリモコンが振動するなど、視覚と聴覚だけでなく触覚からもゲームの世界を体感できる設計となっています 。本作には新規の追加シナリオが収録されており、オリジナル版では語られなかった封印された真相へと迫る、より奥深いミステリーを体験することができます。

バイオハザード

発売日ジャンル
2008年12月25日サバイバルホラー

1996年に発売され世界中にサバイバルホラーというジャンルを確立させた初代作品を、圧倒的なグラフィックでフルリメイクしたゲームキューブ版を、Wii向けに最適化したタイトルです。洋館という閉鎖空間で発生した猟奇的な事件から生還するため、限られた弾薬と回復アイテムをやりくりする極限の緊張感が描かれます。

光と影の精緻な表現や、倒したはずのゾンビがより凶暴な「クリムゾン・ヘッド」として蘇るという絶望的なシステムは、初作の恐怖を根底から再構築し、熟練のプレイヤーにすら未知の恐怖を与えました。Wii版では、従来の操作方法に加えてWiiリモコンとヌンチャクを利用した操作系が追加されており、より直感的にキャラクターをコントロールできるようになっています。

銃を構えて撃つ、ナイフを振るうといったアクションが身体的な動きとリンクすることで、古典的な名作に新たな手触りが付与されています。ホラーゲームの完成形とも称される緻密なレベルデザインと、ハードウェアの利便性が完璧に融合した、アーカイブとして欠かすことのできない重要なタイトルです。

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2009年

FRAGILE 〜さよなら月の廃墟〜

発売日ジャンル
2009年1月22日廃墟探索RPG

人類が姿を消し、滅びゆく地球を舞台にしたRPG(ロールプレイングゲーム)です 。ひとりぼっちになった少年セトが、他の生存者を求めて孤独な旅を続ける物語が描かれます 。東京タワーや地下鉄、打ち捨てられたダムといった見慣れた現代のインフラが、静寂に包まれた「廃墟」として立ち並ぶ世界観は、プレイヤーに強烈な哀愁と郷愁を感じさせます

ゲームシステムは、Wiiリモコンを懐中電灯に見立て、薄暗い廃墟の中を照らしながら探索を進めるというものです 。アイテムの在り処を示すホタルの光を頼りに、暗闇に隠された秘密を解き明かしていきます 。戦闘はアクション形式で行われ、木の棒や弓矢など多彩な武器を駆使して立ち塞がる敵と戦います

全編を通してフルボイスで展開されるイベントシーンと、縦書きで綴られる詩的なテキストが、独特の切ない雰囲気を醸し出しています 。出会いと別れを繰り返し、強く成長していく少年の心理描写が美しく描かれた、ホラーテイストを含みつつも叙情的な名作として知られています

デッドライジング ゾンビのいけにえ

発売日ジャンル
2009年2月19日アクションアドベンチャー

無数のゾンビが徘徊するショッピングモールからの生還を目指す、ゾンビパラダイスアクションのWii移植版です。フリージャーナリストのフランク・ウェストが、特ダネを求めて封鎖された町に潜入し、地獄絵図と化したモール内で生存者の救出と事件の真相究明に奔走します。

Wii版では既存のアクションエンジン(バイオハザード4のもの)を採用し、ビハインドカメラによるTPS視点と直感的な操作系へと大胆にシステムが改変されています 。Wiiリモコンによるポインティングでゾンビの頭部や部位を正確に狙い撃つことが可能となり、シューティング要素が大幅に強化されました。

また、モール内のギターやベンチなどあらゆるオブジェクトを武器として使用でき、Wiiリモコンを振ることで強力なホームランスイング攻撃を繰り出せる爽快感も健在です 。圧倒的な物量で迫るゾンビの恐怖と、それを多彩な手段で薙ぎ払うカタルシス、そして極限状態で狂気に陥る人間の恐ろしさが描かれた、エンターテインメント性の高いサバイバルアクションです。

恐怖体感 呪怨

発売日ジャンル
2009年7月30日ホラー

ジャパニーズホラーの金字塔である映画の世界観をWii上で再現した、全く新しいタイプのホラーエンターテインメントです 。映画の生みの親である清水崇監督が自ら恐怖演出の監修を務めており、惨劇の舞台となった呪われた家を完全再現し、あの親子の恐ろしい呪いをプレイヤー自身が追体験する構成となっています。

本作は「恐怖体感」という名が示す通り、Wiiリモコンを懐中電灯に見立てて不気味な空間を探索するシステムを採用しています 。薄暗い屋内を照らし出しながら恐る恐る進む感覚は、まるで本物のお化け屋敷を歩いているかのような強烈な緊張感を生み出します。

さらにユニークな点として、2プレイヤーが別のWiiリモコンを使用してゲーム内に突発的な「イタズラ」を仕掛ける機能や、プレイヤーの驚き度合いを測定する「恐怖体感メーター」が搭載されています 。一人で純粋な恐怖に没入するだけでなく、多人数でパニック映画を観るように盛り上がることができる、パーティーゲーム的要素を併せ持った特異なホラー作品です。

ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド オーバーキル

発売日ジャンル
2009年9月17日ガンシューティング

シリーズ第1作の8年前を舞台に、惨劇の起源を描くスピンオフのガンシューティングゲームです 。これまでのシリアスなSFホラー路線から一転し、1970年代のB級グラインドハウス映画やエクスプロイテーション映画を強烈にオマージュした、過激で猥雑なアートスタイルが最大の特徴です 。フィルムの傷や退色を再現した映像フィルター、ブラックジョークが飛び交う台詞回しなど、徹底した演出が施されています。

ゲームプレイ自体はシリーズ伝統のレールシューター形式を踏襲していますが、Wiiザッパーを使用することで、画面に向かって直接引き金を引くアーケードライクな爽快感を自宅で完全に再現できます 。スリリングな展開の中に、思わず笑ってしまうような過剰なバイオレンスや不条理なシチュエーションが連続し、プレイヤーを飽きさせません。

武器のカスタマイズや隠し要素のアンロックなど、やり込み要素も非常に豊富に用意されており 、2人での協力プレイ時にはそのハチャメチャな世界観がさらに際立つ、異色のエンターテインメント作品となっています。ファミリー向けハードの中で異彩を放った意欲作です。

CALLING 〜黒き着信〜

発売日ジャンル
2009年11月19日ホラーアドベンチャー

「都市伝説」と「携帯電話」という現代的なモチーフを組み合わせた、純和風のホラーアドベンチャーゲームです 。謎のサイトにアクセスした若者たちが、異空間である「境界」に迷い込み、そこからの脱出を図るというストーリーが展開されます。

本作の最も革新的な要素は、Wiiリモコンをプレイヤー自身の「携帯電話」として利用するシステムにあります 。ゲームの進行中、突如としてWiiリモコンから着信音が鳴り響き、プレイヤーが実際にリモコンを耳に当てると、内蔵スピーカーから直接「霊の怨み言」が聞こえてくるという演出は、テレビ画面という枠を超えて現実世界に恐怖を侵食させます。

また、リモコンを懐中電灯として使い暗がりを探索するだけでなく、霊に襲われた際にはリモコンを激しく振って振り払うといった直感的な防衛アクションも求められます 。視覚的な恐怖にとどまらず、聴覚や触覚、そして日常的なデバイスを利用したギミックによって、プレイヤーの心理的防壁を巧みに崩す秀逸なホラーです。

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2010年

バイオハザード ダークサイド・クロニクルズ

発売日ジャンル
2010年1月14日ガンシューティング

前作『アンブレラ・クロニクルズ』の系譜を受け継ぐ、シリーズの歴史をガンシューティングで再構築したクロニクルシリーズの第2弾です 。本作では、過去の人気作(バイオハザード2など)の物語が圧倒的なグラフィックで追体験できるほか、主要キャラクターの過去の任務を描いた完全新規のオリジナルシナリオが収録されています

本作の最大の特徴は、パートナーとの共闘感を強調した演出と、「シェイクカメラ」と呼ばれる臨場感あふれるカメラワークです 。キャラクターの息遣いや走る振動に合わせて視点が激しく揺れ動くため、まるで戦場カメラマンの視点にいるような強烈な没入感とパニックを味わうことができます。

また、前作のフィードバックを受け、照準のブレを補正するフィルターが導入されたことで、ガンシューティングとしての射撃の快適性が大幅に向上しています 。サウンドトラックのアレンジも非常に高く評価されており、恐怖とアクションが完璧に融合した名作として語り継がれています

マッドワールド

発売日ジャンル
2010年2月10日バイオレンスアクション

プラチナゲームズが開発を手掛けた、極めて独自性の高いバイオレンスアクションゲームです 。謎の組織によって外界から隔離され、殺人ゲームの舞台と化した都市「ジェファーソン島」で、主人公のジャックが生き残りを賭けて戦います。本作のビジュアルは、アメリカのコミックを彷彿とさせる、白と黒のモノクロームを基調としたグラフィックを採用しており、そこに飛び散る鮮血の「赤」だけが強烈に強調されるという、非常にスタイリッシュで残酷なアートスタイルが特徴です。

プレイヤーは、Wiiリモコンとヌンチャクを駆使し、右腕に装備されたチェーンソーや、ステージ内に点在する様々な環境ハザード(標識、ゴミ箱、棘の生えた壁など)を利用して、敵をいかに残虐かつクリエイティブに倒すかを追求します 。複雑なコマンド入力ではなく、状況に応じた直感的なアクションとアイテムの組み合わせによってコンボを繋げていくシステムは、Wiiの操作性と見事にマッチしています。

実況アナウンサーによるブラックユーモア満載の解説と、激しいヒップホップ系のサウンドトラックが相まって、他にはない狂気に満ちた熱狂を生み出した傑作です。

サイレントヒル シャッタードメモリーズ

発売日ジャンル
2010年3月25日ホラーアドベンチャー

心理的恐怖を描く傑作シリーズの第一作目を、物語の構造から根本的に再解釈し構築し直した野心的なホラーアドベンチャーです。娘を探して霧に包まれた町を彷徨う主人公の物語という骨組みは残しつつ、ゲームプレイは「探索」と「逃走」の二つのフェーズに完全に分離されました。

本作の最大の特徴は、戦闘手段が一切存在しないことです。異界へと変貌し、クリーチャーが襲い来る氷の世界では、プレイヤーはただ逃げ惑い、隠れることしかできません。Wiiリモコンを振りほどいて敵の拘束から逃れる操作は、絶望的な無力感とパニックを増幅させます。

また、ゲーム開始時や進行中にプレイヤーに対して行われる「心理テスト」の回答や、プレイ中の視線の動き(リモコンでどこを照らしたか)によって、登場人物の服装や態度、建物の構造、さらには結末までもが変化する「心理プロファイリングシステム」が導入されています。Wiiリモコンを携帯電話として使い、ノイズ混じりの音声を聞く演出も相まって、プレイヤー自身の深層心理を暴き出すようなパーソナルな恐怖体験を提供します。

ノーモア★ヒーローズ2 デスパレート・ストラグル

発売日ジャンル
2010年10月21日殺し屋アクションアドベンチャー (※バイオレンスアクション)

全米殺し屋ランキングの戦いを描いたアクションゲームの正統続編です 。前作の戦いから3年後、かつてのランキング1位であったトラヴィス・タッチダウンが、親友を殺害された復讐のために再び血で血を洗うランキング戦へと身を投じます

前作で高く評価されたWiiリモコンを活用した「ビーム・カタナ」による斬撃アクションと、トドメのプロレス技の直感操作はそのままに、本作では新たに「二刀流」のスタイルが追加され、アクションのスピード感と爽快感がさらに洗練されました 。また、前作でのオープンワールド的な移動が廃止され、ステージ選択式になったことで、純粋なアクションとストーリーのテンポが劇的に向上しています。

特筆すべきは、資金稼ぎのためのミニゲームが、すべて1980年代風の8bitレトロゲームとして緻密に作り込まれている点です。ポップカルチャーへの偏愛と、インディーズ映画のような狂気的なアートセンスが、アクションゲームの枠を超えたエンターテインメントとして昇華された傑作です

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2011年

イケニエノヨル

発売日ジャンル
2011年3月24日ホラーアドベンチャー

5人の大学生が、かつて凄惨な事件が起きたと言われる「憑夜見(ツクヨミ)渓谷」の洋館へと足を踏み入れ、恐るべき惨劇に巻き込まれていく様子を描いたホラーアドベンチャーです 。プレイヤーは、リーダー格のレッドや天然なイエローなど、性格の異なる複数のキャラクターの視点を交替しながら、襲い来る「イケニエ」と呼ばれる怨霊から逃れ、館の謎を解き明かしていきます

本作をホラーゲーム史において特異な存在としているのは、「バランスWiiボード」に対応した移動システムです 。プレイヤーが実際にボードの上でゆっくり足踏みすることでキャラクターが前進し、速く足踏みすることで走るという、完全な体感操作が実現されています

Wiiリモコンを懐中電灯に見立てて周囲を警戒しつつ、自らの足で暗闇の廃墟を進まなければならないという状況は、従来のコントローラー操作では得られない圧倒的な疲労感と、それに伴う生々しい恐怖を生み出します 。ホラーゲームにおける「没入感」を、身体的なアクションのレベルまで引き上げようと試みた、極めて実験的かつ野心的なタイトルです

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2012年

零 眞紅の蝶

発売日ジャンル
2012年6月28日和風ホラーアドベンチャー

和風ホラーの傑作との呼び声も高い過去の名作(『零 〜紅い蝶〜』)を、Wiiのハードウェア特性に合わせてフルリメイクした作品です 。双子の少女が、地図から消えた村を彷徨う悲劇的な物語はそのままに、キャラクターモデルやグラフィックが大幅に刷新され、カメラ視点もキャラクターの背後からのビハインドビューに変更されました

Wii版ならではの要素として、リモコンを「射影機」に見立てた直感的なカメラ操作が導入されたほか、アイテムを取る際にリモコンを動かして恐る恐る手を伸ばし、時には霊に掴まれるという「触覚」を意識した恐怖演出が強化されています

さらに、本編とは独立した新モード「お化け屋敷」が追加されました 。これはWiiリモコンの振動や操作を利用して、どれだけプレイヤーが恐怖を感じたか(手が震えたかなど)を測定し、霊感や性格を判定するというパーティーゲーム的なアプローチを取り入れたものです 。名作の持つ重厚な恐怖と、ハードウェアがもたらす体感的な遊びが見事に融合した集大成的な一作です

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さいごに:Wiiが教えてくれた「体感する」恐怖と興奮

いかがでしたか?今回ご紹介した作品を振り返ってみると、Wiiというハードが単なるファミリー向けゲーム機にとどまらず、ホラーやバイオレンスといったジャンルで圧倒的な没入感を生み出していたことがよく分かりますよね!

Wiiリモコンを懐中電灯に見立てて暗闇を照らしたり、剣のように振り回して敵を倒したりする「体感」は、画面の向こう側の出来事をプレイヤー自身のリアルな体験に変えてくれました。当時のWiiが切り拓いたこの「身体を使ってゲームの世界に入る」という感覚は、今のVRゲームなどにも繋がる素晴らしいアイデアだったと思います。

もし手元にWiiとソフトが眠っている方がいたら、ぜひ久しぶりに引っ張り出して、この唯一無二のドキドキ感をもう一度味わってみてはいかがでしょうか?最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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